leave them all behind 2020

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今年も開催されるハードコアの祭典「leave  them all behind 2020」。昨年はNeurosisとConvergeのダブルヘッドライナーという豪華な陣営だったが、今年はCave Inが出演するというニュースを昨年知り、いち早くチケットを確保した。

Cave Inは2006年の来日時にクラブクアトロで観たことがある。しかし一昨年にベースのCaleb Scofieldが交通事故のため他界してしまい、存続が危ぶまれていた。それが代役を入れながら新作も発表し、こうして戻って来てくれたわけで、もう一度彼らのステージを観ることができるのは感慨深い。

さらに今回注目すべきもう1組、Calebが参加していた別プロジェクトOld Man Gloomもやって来ることになっている。ここにはConvergeのNate Newton、そして元IsisのAaron Turnerもいる。Nateは昨年のConvergeのステージで拝んだが、Isisは未見のまま解散してしまったのでAaronに会えるのは嬉しい。

両バンドともCalebの遺志を引き継ぐようなパフォーマンスをみせてくれることを期待している。


「氷壁」 井上靖

氷壁 (新潮文庫)
井上 靖
新潮社
1963-11-07


先日井上靖が1969年のノーベル文学賞の候補として検討されていたというニュースがあった。50年の期限を経た情報開示によって明らかになったらしい。私は子供の頃に映画「敦煌」を観て以来歴史小説家というイメージがあったが、山岳小説も書いていたことを知り読んでみた。

この「氷壁」の舞台は1955〜56年。社会人登山家の魚津と小坂の2人が前穂高岳東壁の冬季登攀に挑むのだが、最後のピッチでザイルが切れ小坂が墜落死してしまう。これは事故なのかそうではないのか、世間の騒動の渦中に魚津は投げ込まれてしまう。生前の小坂が惚れ込んでいた人妻 美那子や、小坂の妹かおるといった女性たちとの三角関係なども絶妙に絡み、600頁超の長さを感じさせなかった。

最も印象に残ったのは、生前の小坂が好きだったというロジェ・デュブラの詩「モシカアル日」。デュブラはフランスの登山家であり、この詩を和訳したのは深田久弥である。ダークダックスの「いつかある日」で知ってはいたが、原訳は初めて読んだ。

これまで山で死んだ登山家は数知れない。ビュブラしかり、深田久弥しかり。死して英雄となった者も多く、登山家にとっても本望かもしれない。しかし残された人達にとってはそうではない。それを考えさせられる小説だった。


八丈富士登山

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年末の八丈島探訪での最大の目的は島の西部にそびえる八丈富士こと西山の登山だった。当初は2日目の朝に登る予定だったが、着いた初日が快晴で、翌日から天気が崩れるというので、急遽予定を変更してすぐに向かった。娘もそのつもりだったようで、ついてきてくれた。

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5合目までは車で上がれる。駐車場に車を停めて登山開始した。

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登山道はひたすら階段が続く。640段が中間地点で、娘は既にバテバテでしきりに帰りたがる。

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眺望が開け振り返ると三原山(700m)が見えた。ここで娘は思い出したようにヨガを始め、これで元気回復した。

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右の海には応援するように八丈富士の巨大な影が映っていた。

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約1時間で火口に到着。日は沈みかけているがゴールはここではない。

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巨大な火口内には断崖絶壁と広大な森が広がっていた。この火口内には浅間神社もあるのだが、残念ながら今回は時間がない。

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お鉢の稜線を辿るが結構なナイフリッジ。この日は無風だったが、強風時は少し危険だ。

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山頂に沈む夕陽。絶景に思わず息をのむ。ただ見えている山頂にはなかなか近付けない。

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遂に八丈富士の山頂(854m)に到着。標高以上の高度感だ。巨大な火口とそれを囲むお鉢の稜線、さらにその四方には夕焼けに染まった海原と大空が見渡す限り広がっている。娘も「今までで一番達成感がある」と言ってくれた。

下山が遅くなってしまったので、駐車場手前あたりでは真っ暗に。ヘッドライトがあって良かった。本当はお鉢回りをしたり、火口内の浅間神社にも行ってみたかったが、今回は時間がなかった。また来た時に再挑戦したいものだ。

八丈島探訪

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年末に2泊3日で娘と両親を連れて八丈島に行ってきた。娘が寒いところはイヤと言うので、伊豆諸島の中でも以前行った三宅島・式根島よりもさらに南を目指した。船だと丸一日かかるが、飛行機だと羽田から1時間弱と近い。実際着いてみて実感したが、さすが南国、冬でも暖かい。

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昼に到着し、まずは腹ごしらえに明日葉そばを食する。明日葉は島のあちこちに生えており、島料理のあらゆるものに使われていた。

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元々は2日目に八丈富士に登るつもりだったが、着いた初日は快晴。翌日から天気が崩れるという予報だったので、急遽娘と山へ向かった。これについてはまた来週。

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宿泊先は八丈ビューホテル。夜は豪華な島料理に舌鼓を打つ。辛子を付けるという島寿司も美味かった。

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2日目は少し曇り。まず向かったのは服部屋敷。東京都無形文化財にもなっている樫立踊りと八丈太鼓を堪能した。

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軽くハイキングして裏見ヶ滝へ。島東部の三原山周辺は森が深くて非常に自然が豊かだ。

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続いては足湯きらめきへ。火山島なので温泉も多い。娘はなかなか離れようとしなかった。

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島内のあちこちに展望台があるのだが、その中で一番良かったのは登龍峠。島の街並と八丈富士が一望できた。

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黒い溶岩の海岸が広がる南原千畳敷。奥に見えるのは50年前までは人が住んでいたという八丈小島。これも登ってみたかった。

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夜は映画「今日も嫌がらせ弁当」のロケ地にもなったお食事処通。美味しい食事と温かい人情、そして沢山の猫達が忘れ難い。

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3日目は遂に天気が崩れた。八丈富士の中腹にあるふれあい牧場では強風雨に見舞われた。

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順序が逆になったが、最後にビジターセンターへ。目当ての光るキノコも見ることができた。

ひょうたん島こと八丈島。同じ東京でもコンビニはないし、夜も暗い。でもここには山あり海あり温泉あり、島料理あり人情あり歴史あり。大変気に入った。また来よう。

2019年備忘録

2019年が終わろうとしている。
世の中的には平成が終わり令和となり大きな変化があったが、個人的にも激動の1年だった。仕事でもプライベートでも色々あってとにかく多忙を極めた年だったが、そんな中でも僅かな時間を見つけては、山や美術館に足を運んだり、本を読んだりを続けた。今こうして並べてみると結構な数があったので、備忘録として残しておこうと思った。以前に比べて音楽への依存は減ってしまったが…。

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<山>
① 丹沢山
② 宝永山
③ 岩殿山
・檜洞丸
・高取山・仏果山
・六甲山
・天覧山
あまり登山と呼べないものも含まれるが。来年は奥多摩エリアを攻めていきたい。


shunkyo
<美術展>
①「山元春挙 大明神と呼ばれた画家」 @名都美術館
②「相原求一郎の軌跡」 @川越市美術館
③ 太陽の塔 内部公開 @大阪万博公園
・「奥の細道300年 芭蕉展」 @出光美術館
・「おかえり美しき明治」 @府中市美術館
・「石川直樹 この星の光の地図を写す」 @東京オペラシティ
・「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」 @森アーツ美術館
・「シャルル=フランソワ・ドービニー展」 @損保ジャパン日本興亜美術館
・「横山大観記念館 史跡名勝指定記念展 画業と暮らしと交流」 @横浜高島屋ギャラリー
・「没後70年 吉田博展」 @河口湖美術館
・創立83周年 日本山岳画協会展 @東京交通会館
・「画業40年 千住博展」 @日本橋三越
・「高野山金剛峰寺襖絵完成記念 千住博展」 @横浜そごう美術館
・「ゴッホ展」 @上野の森美術館
・「藝大コレクション展2019」 @東京藝術大学美術館
・「ラファエル前派の軌跡展」 @三菱一号館美術館
・「アンドリュー・ワイエス展」 @愛住美術館
・「畦地梅太郎・私の山男」 @町田版画美術館
・「書物にみる海外交流の歴史」 @静嘉堂文庫美術館

今年は好きな画家の美術展が多く開催され忙しかった。もう来年以降あまり観るものはないかもしれない。

fuji
<本>
①「怒る富士 上下」 新田次郎
②「孤高の人 上下」 新田次郎
③「青春を山に賭けて」 植村直巳
・「おくのほそ道」 松尾芭蕉
・「登山と日本人」 小泉武栄
・「槍ヶ岳開山」 新田次郎
・「雲の上の道」 深田久弥
・「ジョン・ラスキンと地の大聖堂」 アンドレ・エラール
・「富士山頂」 新田次郎
・「日本アルプス 山岳紀行文集」 小島烏水
・「日本画の歴史 近代編」 草薙奈津子
・「百名山の人:深田久弥伝」 田澤拓也
・「山の旅 明治・大正編」 近藤信行
・「浮世の画家」 カズオ・イシグロ
・「全ての装備を知恵に置き換えること」 石川直樹
・「わが山々」 深田久弥
・「ゴッホのあしあと」 原田マハ

今年はとにかく山関連の本、特に新田次郎を読み漁っていた。感想を書くのも全く追いついていなかったが。来年はもう少し幅広く読んでみたい。

Roxette「Look Sharp」(1988)

LOOK SHARP!
ロクセット
EMIミュージック・ジャパン
1997-10-29


1. The Look
2. Dressed for Success
3. Sleeping Single
4. Paint
5. Dance Away
6. Cry
7. Chances
8. Dangerous
9. Half a Woman, Half a Shadow
10. View from a Hill
11. (I Could Never) Give You Up
12. Shadow of a Doubt
13. Listen to Your Heart

RoxetteのMarrie Fredrikssonが癌のため他界した。享年61歳だった。

Roxetteは私にとって青春の良き想い出だ。洋楽を聴き始めた中学生の頃、ラジオからはいつもRoxetteが流れていた。軽快なロックナンバー"The Look"や"Dangerous"、感動的なバラード"Listen To Your Heart"、etc。出すシングルはどれも全米1位に輝いていた。

買ってみたアルバムCDも期待以上の傑作だった。"Dressed For Success"、"Paint"、"Chances"、"Half A Woman"など、様々なタイプの楽曲はどれもメロディアス、シングルと同様かそれ以上の佳曲揃いで、擦り切れるほど聴いた。結果的にこのアルバムは800万枚というセールスを記録している。

Roxetteはスウェーデン出身の男女デュオ。Marrieのブロンドのベリーショートから男性っぽいイメージがあるが、実はかなりの美人だったし、その歌唱力は素晴らしかった。ギターのPer Gessleは全曲のコンポーズを手掛けており、彼の作る小気味よいリフがどの楽曲も魅力的なものにしている。

Marrieは17年前から癌を患っていたらしく、長い闘病の末の旅立ちだった。RIP


富士山麓探訪2

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先日また富士山麓を探訪した。この日の天気は快晴で、河口湖畔の大石公園からの富士山もよく見えた。

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秋に人気のもみじ回廊にも寄ってみたが、既にほとんど散ってしまっており一足遅かった。

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ミシュランにも紹介されている久保田一竹美術館。中には入らなかったが、庭園だけでも見事だった。

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昼は御坂峠の天下茶屋でほうとうを食べる。ここには2階に滞在していたという太宰治の記念館もある。

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この日の最大の目的は河口湖美術館で開催中の「没後70年 吉田博展」。木版画を中心に約200点展示されており見応えがあった。

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北口本宮冨士浅間神社にも行ってみた。この吉田登山口からいつか登ってみたいが、私の体力では無理だろうな。

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最後は富士山レーダードーム館。かつてこのレーダーを山頂に建設したのが当時気象庁の担当課長だった新田次郎。彼のコーナーには遺品や直筆原稿なども展示されていた。

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かなり駆け足で回ったのだが、まだまだ見たい所が沢山残ってる。いっそ移住してしまいたいものだ。

The Black Crowes 再結成

reunion

10月のある日、アメリカはニュージャージーの道路脇に突如カラスの看板が現れた。翌月にはペンシルベニア駅にポスターが掲示された。これによりThe Black Crowesが5年振りに再結成が明らかになった。デビュー30周年となる来年2020年に、ファーストアルバム「Shake Your Money Maker」再現の全米ツアーをするという。

これを聞き喜ぶと同時に疑問に思った。何しろRichのバンドMagpie Saluteは先日セカンドアルバムを発表したばかり。本来ならそのツアーが組まれるはずだった。恐らく今回の再結成はプロモーターLive Nationが企画し兄弟に持ちかけたのだろう。

参加するメンバーもChrisとRichの兄弟以外は全員新規メンバーばかり。前回の解散の理由がオリジナルドラマーSteve Gormanへの報酬額を巡る兄弟の諍いだったことを考えると、余計なトラブルを避けてとりあえずこのツアーだけこなすという意図が見て取れる。何より写真やステージでの2人の固い表情が全てを物語っている。

確かに30周年というのは大きな節目だ。また2人にも家族があり、稼がなければいけないという理由もあるだろう。このライブもファンとしては当然観たい。

でもね、私が本当に観たいのは、こんなビジネスライクなライブじゃないのだよ。かつてのメンバーが全員集まって、お互い笑顔で楽しそうに演奏するライブが観たいのだ。そんな日が来るのはもう少し先なんだろうな。


TAKAO 599 MUSEUM

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東京多摩にある高尾山は人気の高い山である。京王線でアクセスしやすく、599mと低山ながらも登山ルートもバリエーションに富み、薬王院など見所も多い。最近はミシュランガイドにも紹介されたことで、外国人旅行者も増えた。

その高尾山でもみじ祭りがあるというので週末に試しに行ってみたのだが、案の定スゴい人混み。登る気を失くして、ケーブルカー麓駅前で団子を食べながらイベントを少し見た後、TAKAO 599 MUSEUMに寄ってみた。ここは最近出来た所で、高尾山の自然を紹介しているのだが、単なるビジターセンターとは趣向が異なる。

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白を基調にした館内にはショーケースが整然と並んでいる。

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ショーケースの中には様々な自然の生物が飾られているが、真空保存した花々が美術品のようだった。

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木の葉も非常に分かりやすく展示されている。

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動物の剥製たちも沢山いるが、いちいち名前を付けていないところもアートっぽい。

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時折バックの白壁にプロジェクションマッピングの映像も流れる。前説では英語も交え、インバウンド対応もされていた。

地元のスイーツを堪能できるカフェや、木工クラフトの体験の他、様々なイベントもやっていた。高尾山に登らなくても楽しめるが、登りたいという気にもさせてくれるMUSEUMだった。

「おかえり美しき明治」

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府中市美術館で開催されていた「おかえり美しき明治」を観に行ってきた。明治期の洋画(油彩画・水彩画・版画)に焦点を当てた美術展で、作品数は前後期合わせて約300点。風景画が多く、近代美術が好きな私には期待以上の内容だった。

開国後の明治期にはイギリスからの影響が大きかった。前半には1861年に来日したチャールズ・ワーグマンと彼に師事した鹿子木孟郎の2人の作品が多く並んでいたが、正確な写実表現がしっかり継承されていたことが見て取れた。

油彩画も良かったが、私の目当ては水彩画だった。敬愛する大下藤次郎や丸山晩夏、吉田博の作品も拝むことができたが、彼らの師匠であるアルフレッド・イーストとアルフレッド・パーソンズらの作品も多く並んでいた。それらを比べて観ていると、大下の淡い落ち着いた雰囲気の画風はイーストの、丸山の花々を前景にしたカラフルな画風はパーソンズの影響がそれぞれ受け継がれたのだなということも良く理解できた。

京都や箱根、日光など、当時外国人旅行者に売れた日本各地の名所の見事な風景画の数々を愉しんだが、中でも富士山の作品群は素晴らしかった。また名所ではない風景や、当時の人々の暮らしも描かれているが、今はもう見ることも出来ない古き良き日本がそこにあった。タイムスリップしたような世界観を堪能できる良い企画展だった。

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