編み物

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最近娘は編み物に凝っている。昨年の秋にマフラーを編む道具を買ってもらって以来。すぐ飽きるだろうと思っていたが、早一年熱中し続けている。

元々手先は器用で、何かを作ることは好きだった。やるほど、学ぶほどに自分が上達することが楽しいのだろう。本屋や図書館に行くといつも編み物の本を探しては、指編み、かぎ針編み、棒針編みなど、色んな編み方を習得していった。独学以外におばあちゃんも先生だ。自分や友人・家族用にマフラーを編んだ後は、シュシュ、バッグ、ブレスレット、人形、クッション、たわし、などレパートリーを増やしていった。その出来映えはかなり立派なもの。親にはとても真似できないレベルである。

先週9月8日は彼女の9回目の誕生日だったので、何が欲しいか聞いたところ、ハマナカというメーカーの毛糸を所望した。1個350円もする高級毛糸だったが、せっかくなので全12色セットをプレゼントした。このまま行けばきっと職人さんにもなれるだろう。

ただその前に1つだけお願いがある。そろそろ私にもマフラーを編んでくれませんか。

岡本太郎美術館

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ひょんなことから娘が太陽の塔に興味を持ったので、川崎市多摩区にある岡本太郎美術館に行ってみた。

「芸術は爆発だ」で有名な現代芸術家 岡本太郎(1911-1996)。私はあまり抽象画やモダンアートが分からないのだが、実際に行ってみたら印象が変わった。若い頃にパリで美術と民族学を学び、兵役後は日本の縄文美術や伝統文化に傾倒。新しい芸術の創造をし続けた傍らで、民族学や文化論などの著書も多数あるらしい。

そうしたことを理解した上で展示作品を見ると、年代によって変化する作風や制作意図などが少し分かった気がした。常設展「岡本太郎とからだ」展は撮影不可だったが、企画展「街の中の岡本太郎」展では撮影可だった。

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手前は漫画家だった父一平の墓「顔 (1952)」。奥は「動物 (1956)」

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作家だった母かの子を偲んで作られた「誇り (1961)」

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幅10メートル以上の大作「明日の神話 (1968)」

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「太陽の塔 (1970)」の小さいバージョンもいた

今年から太陽の塔は内部公開もされているらしいので、今度行ってみたいと思っている。

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鎌倉探訪

長かった娘の夏休みもようやく終わったが、夏休みの終わりにもう1つ小旅行をしたので書いておきたい。アメリカから親戚(叔母と従弟)が来日し、鎌倉に泊まりたいというリクエストがあり、うちの家族も連れて行ってきた。

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まずは江ノ島からスタート。生シラスを食べたかったので、魚華で生シラス・釜揚げシラス・ネギトロの三色丼を賞味する。

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続いて江の島神社をお参りし、亀ヶ岡広場まで行き海を眺める。本当は岩屋洞窟まで行きたかったが、母親の足が悪いので断念。船で行くことも出来たらしいが、波が強くこの日は動いていなかった。

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この日の夜、親戚は鎌倉プリンスホテルに泊まったが、こちらはそんなにお金がないので、WeBace鎌倉に泊まった。ホステルだが広いファミリールームもあった。

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翌朝は早く起きて由比ヶ浜を散歩。朝靄が気持ち良かった。

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2日目はまずはお約束の高徳院へ。大仏の中にも入ってみたが、とにかくこの日は暑かった。

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続いて鶴岡八幡宮。酷暑の中で長い参道と階段を歩くのが厳しかったので、側道から本宮へ入った。

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ちょっと涼しい所に行きたくなり、新しく出来たという鎌倉歴史文化交流館へ。それほど大きくはないが、なかなか見応えがあって良かった。

昼は小町通りで蕎麦を食べた後、少し散策。暑いのに若い人達で賑わっていた。

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夜は横浜金沢へ花火大会を観に行った。スゴい人ごみの中、数々の鮮やかな花火を堪能した。駐車場は2時間前に来た時は余裕で停められたが、帰る時には大混乱で出るだけで1時間半もかかって大変だった。

ひとまずアメリカ生まれの従弟に色々日本文化を見せることが出来たと思う。が、私自身も鎌倉や江の島は近いわりにはあまり行っておらず、今回はゆっくり出来なかったので、今度改めて行きたいと思った。

藤子・F・不二雄ミュージアム

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うちの娘はかなりの漫画好き。幼い頃からいつも妻の漫画を読み漁っている。先日も妻が実家から引き上げてきた大量の「ドラえもん」単行本コレクションに飛びつきハマっている。

ドラえもんは私も昔好きだったので、今だにテレビで放映されたり、映画が公開されて、子供達に愛されているのを見るのは感慨深いものがある。声優の交代で昔と声が違うのはやっぱり違和感があるが。

ということで、先日家族で川崎にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」に行ってみた。まずここ、ちょっと面倒なのが完全予約制なこと。週末はかなり早めの予約が必要な上、入口でも結構長い列に並ぶ。

中は藤子・F・不二雄氏の生い立ちや仕事机など色んな展示があるが、メインはやはり大量の直筆原画。「ドラえもん」「パーマン」「キテレツ大百科」などの原画がずらりと並んでいた。また、まんがコーナーではF氏の全作品の単行本が揃っていたので、家族でずっと読み漁ってしまいた。他にもシアターやショップなどもあった。

ただ見ていて1つだけどうしても気になったこと。もしこれがF氏だけでなく、喧嘩別れしたA氏との合同ミュージアムだったら、ここに「怪物くん」や「忍者ハットリくん」や「笑ゥせぇるすまん」などもいたのだろうなということ。このミュージアムはF氏の遺族からの寄贈によるものなので当然ではあるし、ドラえもんだけでも海外にも通用するキラーコンテンツではあるのだけれど。本人達の意思に反して合同ミュージアムが建設される日は、来ないだろうな。

木曽駒ケ岳登山

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本当は前週に行くはずだった木曽駒ヶ岳登山。台風13号接近のためやむなく日程変更し先週行ってきた。木曽駒ケ岳(2956m)は中央アルプスの最高峰。にもかかわらず、2612mまではロープウェイで上がることができ、千畳敷カールでは雄大な景色とお花畑も拝むことができるということで、子連れ登山にはピッタリだと思っていた。山小屋に泊まってみたいと娘も言っていたし。

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しかし朝中央道を下っている時は晴れていたのだが、岡谷を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなってきた。駒ヶ根に到着し、菅の台からバスに乗り換えた時に雨が降り始めた。ロープウェイに乗って千畳敷に着くと、そこは完全にガスの中。肌寒い霧雨に覆われ、視界もほとんどなかった。

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登山届を出し、駒ヶ岳神社でお参りをしてから出発する。名前は全く分からないのだが、黄色・白・ピンク・青など色とりどりの花が一面に咲いていた。眺望はないが、花畑が辛うじてここが千畳敷カールであることを証明していた。

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八丁坂の登りが始まる。もうここからは周りに人はいなくなった。娘は弱音も吐かずに頑張っていた。

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霧の向こうには、かすかに宝剣岳の姿が見えた。晴れていれば、さぞ立派な山容だっただろう。

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1時間20分ほど掛かって、ようやく乗越浄土を越えて、宝剣山荘に到着した。この日の予定では、駒ヶ岳を越えて頂上木曽小屋に泊まるはずだったのだが、もうこれ以上は厳しそうなので、今夜はここに泊まることに。

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こんな天気のため、うち以外に2組しかおらず個室も貸し切りだったが、後で韓国人団体がやってきたため賑やかになり、夜はなかなか寝られなかった。

翌朝の天気は期待も空しく暴風雨。気温は9℃だったが、風雨が強く体感的には5℃程度。結局娘に見せたかった雄大な眺望も夕陽も御来光も、何も見せることは出来ず、駒ヶ岳登頂も断念。持参した防寒着を全て着込み、足元に気を付けながら下山した。

下山後は「こまくさの湯」で温泉に入り温まり、名物のソースカツ丼と信州そばを賞味。少しは旅気分を味わえただろうか。ほとんど苦行のような今回の登山。終始頑張っていたが、今後も娘が登山についてきてくれるかどうかは微妙なところだ。

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茅ヶ崎海岸

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本当は先週は娘と山小屋泊の登山に行くつもりだったのだが、台風13号接近のためやむなく延期に。山がダメなら海だということで、代わりに手近な茅ヶ崎海岸へ行ってみた。

別名サザンビーチ。妻の実家に近いこともあり、勝手知った場所。平日で台風が過ぎたばかりということもあり人も疎ら。でも波は高くもなく、午後は気持ち良く晴れ渡ったけど、気温も29℃止まりと絶好の海水浴日和だった。

昼時に着いたので、早速コンビニで買った弁当を広げて食べる。すると娘が手に持っていた唐揚げがいつの間にかなくなっていた。聞くと鳥が持って行った、と呆気に取られている。上を見るとトンビが勝ち誇ったように旋回していた。一瞬のうちに獲物を捕らえるその技は、敵ながら天晴れ。

気を取り直して娘と波で遊ぶ。最初のうちは波を怖がっていた娘も段々1人で大丈夫に。そしたら私は後はテントでゴロリ。波打ち際で戯れる娘を見つつ、烏帽子岩や江ノ島をのんびりと眺める。辺りにはビーチ名通りサザンの曲が流れていて、最近の曲は知らないが、「思い過ごしも恋のうち」など古い曲が掛かると嬉しくなる。

この後も、いつの間にか満潮になった波にテントが水浸しになって跳ね起きたり、日焼けで身体中痛くなったりと色々大変だったのだが、海も悪くないなと思った夏の1日だった。

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Rubén González 「Introducing...」(1997)

イントロデューシング
ルベーン・ゴンサーレス
ダブリューイーエー・ジャパン
1997-10-15


1. La Enganadora
2. Cumbanchero
3. Tres Lindas Cubanas
4. Melodia Del Rio
5. Mandinga
6. Siboney
7. Almendra
8. Tumbao
9. Como Siento Yo

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブが人気を集めたのは、その素晴らしい音楽もさることながら、老ミュージシャン1人1人の愛すべきキャラクターも大きな要因であった。男気溢れるコンパイ・セグンド、気の良いイブライム・フェレール、姉御肌のオマーラ・ポルテゥオンド、etc。そんな中で私が最も好きなのはピアノのルベーン・ゴンザレスだった。

ルベーン・ゴンザレス(Rubén González)は元々アルセニオ・ロドリゲスやエンリケ・ホリンといったキューバ音楽を代表する人達のバックで長年ピアノを弾いてきており、キューバのトップピアニストとして3本指に入ると言われていた。しかし80年代にホリン他界後バンドリーダーとなったが、性に合っていないと音楽界から引退してしまう。自宅にあったピアノも虫に喰われて捨ててしまい、以降何年もピアノを弾いてすらいなかったという。そんな彼が96年にブエナビスタのレコーディングに招集される。当時彼は齢77歳だった。

実はこの時既に彼はアルツハイマーを抱えていた。日々の生活や過去の記憶もだいぶ忘れがちな状況にあった。しかしピアノだけは覚えていた。エグレム・スタジオで久々にピアノを弾いた彼は正に水を得た魚のようだった。以降彼は毎日誰より早くスタジオに行って待ち、スタジオが開くと同時にピアノに向かって突進したのだという。

そんな彼のピアノを堪能できるのが、このソロアルバムである。多彩なリズムの中で軽快に力強く踊り舞い、そこから紡がれる旋律はどこまでもメロディアスで美しい。言葉で語るよりも遙かに能弁であり、これを聴けばいかに彼が楽しんでレコーディングをしていたかが良く分かるだろう。

歩く時も介添が必要ではあったが、ステージでの彼は鍵盤のないところまで立ち上がって弾き続けるような茶目っ気たっぷりのパフォーマ ンスで観客を沸かせていた。一度生で彼のプレイを観てみたかったが叶わず、2003年に84歳で他界。06年に来日したアディオスツアーでも、他界を痛感させるスクリーンの彼の写真がただ悲しかった。

きっと向こうの世界で虫に喰われることのないピアノをいつまでも嬉々として弾き続けていることだろう。
RIP


『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』

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映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』を観た。当初単にアディオスツアーのことを取り扱った続編ドキュメンタリーかと正直あまり期待していなかったのだが、実際は非常に見応えのある内容だった。

1999年に公開されたオリジナル映画の方は、キューバの老ミュージシャン達の当時の様子を良く捉えていたものだった。今作はもっとキューバの歴史やソンの起源などを掘り下げている。スペインからの独立、黒人差別、カストロの革命、ソンにおけるコンガの禁止、etc。

またメンバー1人1人の生い立ち、若かりし頃の貴重な映像も見られる。知らなかったのは、オマーラ・ポルテゥオンドがまだ若かった頃姉妹で歌っていた後ろで、イブライム・フェレールがバックシンガーとして歌っていたこと。その後オマーラはソロとして成功した一方で、イブライムは素晴らしい歌声を持ちながらも陽の目を見ずに引退した。2人で情感深く歌っていた背景にはこうした歴史があったのだ。

アムステルダム公演前のリハーサル場面も印象的だった。エリアデス・オチョアにとってコンパイ・セグンドは憧れの大先輩だったのだが、リハーサルでエリアデスはコンパイにギターのキーが外れていると指摘し、これに対してコンパイが激昂する。公演中2人は笑い合いながら演奏していたが、裏にこんな経緯があったからこそあの笑顔だったのだというのも初めて知った。

今は亡きコンパイ、ルベーン、イブライムら愛すべき老名手達の葬儀の様子も観ることが出来て良かった。イブラヒムの追悼公演でのオマーラの熱唱には目頭が熱くなった。

オバマ大統領時代にホワイトハウスに招かれたというのはニュースで知ってはいたが、この時の様子も収録されていた。あの時は両国の明るい未来を夢見たが、トランプ時代の今となってはもはや遠い過去のようである。


ABBA 「Arrival」 (1976)

アライヴァル+2
アバ
USMジャパン
2012-09-19


1. When I Kissed The Teacher
2. Dancing Queen
3. My Love, My Life
4. Dum Dum Diddle
5. Knowing Me, Knowing You
6. Money, Money, Money
7. That's Me
8. Why Did It Have To be Me
9. Tiger
10. Arrival

ABBAが再結成したらしい。絶対に再結成されることのないグループとして有名だった彼女らが、35年振りに新曲を制作したとのこと。もっとも表に出て来る様子もないので、今後ツアーなどという話にはならなそうだが。

ABBAは1972年にスウェーデンのストックホルムで結成された。2組のカップルのAgnetha、Bjorn、Benny、Anni-Fridの頭文字からグループ名が名付けられている。以降1982年の解散までの間、無数のヒット曲を生み出し、アルバムセールスは全世界で5億枚とも言われている。

そんな彼女らのアルバムを挙げるなら、ベストよりもこの1976年の4作目「Arrival」を取り上げたい。上昇期の勢い溢れる名盤で、ヘリコプターに乗り込むジャケットもそんな上昇気運をよく現していると言える。

まずは言わずと知れたM2。世界中のチャート首位を制覇し、ABBAの名を知らしめた名曲。他にもM5やM6も有名な代表曲。M1も好きな曲だが高校教員時代は公言し辛かったものだ。個人的なハイライトはB面。勢いのあるM7、牧歌的なM8、ハードなM9、そして締めは荘厳なインストM10。男性陣の完成度の高い作曲と、女性陣の美しい歌声が相まり、文句の付けようのないポップアルバムとなっている。

ちなみに9月には「The Show-A Tribute to ABBA」というトリビュート公演の来日も決定している。本家が来ないのであれば、これも観る価値はありそうだな。

 

「江戸百名山図譜」

江戸百名山図譜
住谷 雄幸
小学館
1995-10


日本の山岳画を遡る過程で見つけたのが、谷文晁の「日本名山図絵」でした。谷文晁(1763-1840)は江戸時代後期の文人画家で、当時の老中松平定信に随行し全国の山水画を残しています。「日本名山図絵」はそうした文晁が全国の名山88座を描いたものでした。

なかなかお目にかかる機会がなかったのですが、本著でその全作品を拝むことが出来ました。彩色のないシンプルな木版画なのですが、どの山もどっしりと構えた迫力のある作品となっています。

本著ではさらに12座を加えて、江戸百名山として紹介しています。まず気付くのは、深田久弥の「日本百名山」とはだいぶ異なり、箱根峠や鋸山など低山も多く選定されていること。その理由は修験道など信仰の対象であったり、人里に近かったりと、当時の人々の生活に密着した山である点です。

ここでは文晁の絵とともに、それぞれの山の江戸期以前の登山記録も収録されています。上人の開山に始まり、学者や儒者の登山の様子が原文で記載され、若干読み辛さはありますが、今とは異なる当時の山の様子をタイムスリップした気分で味わうことが出来ます。

文晁の絵を愉しむだけでなく、日本の山々の登山史を知るにも興味深い一冊です。

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