宮ヶ瀬探訪

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先日は家族で宮ヶ瀬にも行ってきた。まだギリギリ桜を見ることが出来たが、目的は花見ではない。

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まず最初に立ち寄ったのは、オギノパン本社工場。ここは無料で工場見学が出来る上に、出来立ての様々なパンを食べられる。私は丹沢あんぱんを堪能し、妻と娘は揚げパンに大喜びしていた。

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続いて行ったのは宮ヶ瀬ダム。春以降は毎月第2日曜日に観光放流が実施されている。結構な人だかりで、予想以上の水量と勢いに歓声が上がっていた。

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最後に訪れたのは服部牧場。神奈川県で唯一の牧場で、様々な動物と触れ合うことが出来る。早速乗馬体験をさせてもらう。17歳のサクラという名のおばちゃん馬。

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続いては牛舎で乳搾り体験。名前はウシコ(笑)。結構巧く絞れてたと思う。

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広い牧草地では沢山の羊たちもいて、娘は草をあげるのに夢中になっていた。

他にもヤギ、ミニブタ、ウサギ、シープドッグ、ニワトリ、アヒルなど、様々な動物がいた。さらには作り立てのソフトクリームやドイツソーセージなんかも食べられ、一家で楽しませてもらった。動物好きの娘には楽園だったようで、また連れて行くことを約束させられた。

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奥多摩探訪

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これまで山登りは丹沢ばかりだったが、丹沢は春から秋まではヒルの奴らがいるので、他の山域にも足を伸ばしてみようかと思い、下見ついでに奥多摩へ行ってきた。

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まず前から行きたかった御岳にある玉堂美術館へ。川合玉堂の作品の他に実際の画室も拝めて満足。

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隣接のいもうとやにて豆彩麺(豆乳湯葉うどん 1180円)を頂く。

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奥多摩ビジターセンターで情報収集。この辺はツキノワグマが出るらしい

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氷川渓谷。そういえば高校の頃にここでキャンプをしたのを思い出した。

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お約束の奥多摩湖。日原鍾乳洞は以前行ったので今回はスルー。

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月夜見第一駐車場から奥多摩の主峰を眺める。左から雲取山、高丸山、鷹ノ巣山。それぞれ登山口や駐車場もチェックしたが、まずは簡単な三頭山から行ってみようかな。

「青春を山に賭けて」



先月の石川直樹さんの写真展を見て、植村直己を思い出した。その冒険の功績はよく似ており、きっと多大な影響を受けたと思われた。そこで未読だった植村直己の著書を読んでみた。

植村直己は1941年兵庫県の生まれ。元々山には興味がなかったが、たまたま入部した明大山岳部でしごかれ、体力と山への意欲を持つようになる。やがて海外の山へ強い憧れを抱くようになり、卒業後から地球を股にかけた冒険が始まる。

彼には金も語学力もなかったが、持ち前のバイタリティと熱意だけがあった。アメリカの農場で不法就労で捕まった際には、山に賭ける熱意が伝わり強制帰国を免れた。フランスのスキー場で職を得た後は、一切の遊びを控え資金を貯めることに専念した。

そんな折、明治大学山岳部のヒマラヤ遠征隊に参加することになる。現地で合流し、アタック隊に選ばれて、ゴジュンバカンの登頂を成功させるが、自分の力ではなかったと喜びもせず、以降単独行にこだわるようになる。

その後の軌跡が凄い。ヨーロッパのモンブラン、アフリカのキリマンジャロ、南米のアコンカグア、ヒマラヤのエベレスト、そして北米のマッキンリー。世界初の五大陸最高峰登頂。しかもエベレスト以外は単独登頂。その途中では60日間かけてアマゾンのイカダ下りまでやっている。

本書にはないが、彼は後年史上初となる犬ゾリによる北極点単独行なども成し遂げる。しかし84年にマッキンリー冬季登頂の直後に音信普通になり、帰らぬ人となった。くしくも登頂日は彼の43歳の誕生日であったが、同時にそれが彼の命日にもなってしまった。今の私と同じ年齢だ。

東京板橋に植村冒険館があることを知り行ってみた。ちょうどメモリアル展をやっていて、マッキンリーに残された日の丸国旗や装備などの遺品が展示されており、彼の偉業と見果てぬ夢に想いを馳せることができた。彼こそは日本が誇る真の探検家だったと痛感した。

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丹沢山登山

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丹沢山へ登ってきた。大倉尾根から登るのが面倒なので、今回は塩水橋からの直登を考えていた。しかし東丹沢は来月あたりからまたヒルの奴らが出てくるので3月の内にと思っていた。

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日の出後の6:20頃に塩水橋に到着すると、既に数台の車が停まっていた。支度をして6:40に出発する。

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登りルートは塩水林道を行った。塩水川の渓流には釣りをしている人が何人かいた。どうやらさっきの車は登山者ではなかったようだ。

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勢いよく流れる沢の音と、いくつも続く滝の音がずっと聞こえてくる。林道でいくら高度を稼いでも、渓流は滝の落差でどこまでもピッタリと寄り添ってきた。

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8:10に雨量観測所に着いた。コースタイムよりは20分早い。ここで林道は終わる。

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登山道に入ると、沢の音に代わって今度は鳥の声が賑やかになる。何種類いるのか、様々なさえずりが聞こえてくる。写真は撮れなかったが、途中リスも横切って行った。

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天王寺尾根分岐直下まで来ると、気温も下がり、雪がかなり残っていた。

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最後の急登には一ヶ所だけ鎖場もあったが、大したことはなかった。

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10:15に丹沢山山頂(1567m)に到着。3時間35分はコースタイムより15分早い程度。お約束の富士山と。

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みやま山荘でカップラーメンを頂く。本棚には山関連の古書がずらりと並んでいた。今後泊まる機会があれば読み漁りたいものだ。

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予定にはなかったが、不動ノ峰までの稜線が気持ち良さそうだったので、誘われるように降り始めた。しかし霜柱の溶けた尾根道のぬかるみが酷く、冷たい強風も吹き始めたため、登り返しまで行って引き返すことに。

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12:30に丹沢山山頂を後にした。帰りは天王寺尾根を下った。左手にはずっと団子三兄弟みたいな丹沢三山が見えていた。

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やはり下りは膝に辛い。休み休み降り、本谷林道出合に着いたのは14:45だった。コースタイム通り。。しばらく本谷川で寛いだ。

次に丹沢に登るのは秋。それまでは他の山域に足を伸ばしてみようと思う。

『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』

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今年は葛飾北斎の没後170年に当たるということで、『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』が六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催されていたので観に行って来た。前後期合わせて479点という予想以上の展示数で、日曜に行ったこともあり予想以上の混雑具合でもあった。

葛飾北斎(1760-1849)は恐らく世界で最も有名な日本の画家である。20歳で本格的に画業を始め90歳で亡くなるまで、70年という長きに渡り描き続けた北斎は、何度も画号を改名し、その度に画風を更新していった。その全軌跡を俯瞰することが出来る大規模な展覧会だった。

年代毎に各章分かれていたが、また例によってそれぞれで特に印象に残った作品を挙げてみる。

1. 春朗期 ~ 「鐘馗図」 1795
画業初期の作品。浮世絵のイメージが強い北斎だが、肉筆画も少なくない。最小限の筆で鬼気迫るような迫力を放っている
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2. 宗理期 ~ 「くだんうしがふち」 1804
西洋画法を意識したと言われる作品。同時期の司馬江漢によく似た洋風風景画で、どこか北斎らしくない不思議さがある。
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3. 葛飾北斎期 ~ 「しん板くミあけとうろふゆあしんミセのづ」 1807
最も浸透したこの画名を名乗っていたのは実は4年ほどしかない。これは風呂屋の組立て模型図なのだが、こんな代物がこの時代に存在していたことを初めて知ったし、これを実現する設計力に驚いた。
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4. 戴斗期 ~ 「冨嶽百景」 1834
絵手本を多く発表するようになり「北斎漫画」もこの時期。「冨嶽百景」がここで展示されていたが本当は次の為一期である。冊本のため数点しか見られなかったのが残念。
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5. 為一期 ~ 「琉球八景」 1832
最も充実していた時期。「冨嶽三十六景」や「諸国瀧回り」など多くのシリーズを短期間で次々と発表しているが、「琉球八景」というのは初めて知った。ただ実際に琉球に行ったという記録はなく、雪まで描かれているのが面白い。
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6. 画狂老人卍期 ~ 「富士越龍図」 1849
老いても尚挑戦し続ける様は圧巻。これは絶筆、つまり90歳で他界する直前の最後の作品と言われている。富士を超えて天に登る龍は正に北斎自身だったのだろう。これを生で見られただけで満足だった。
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ちなみに今回は北斎の好きな従弟夫婦と一緒に行ったのだが、入場して10分で子供がむずがり出し、結局彼らはほとんど観ることができなかった。図録を買っておいたので、彼らが帰る日にプレゼントしようと思う。

富士山探訪

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今月アメリカから従弟一家が来日している。従弟は生粋の日本人だが生まれも育ちもアメリカ。嫁さんは台湾人で、この間生まれた男の子は早くも2歳半になっていた。富士山に行ってみたいとのことだったので、車で観光案内をしてみた。

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まず行ったのは河口湖畔にある天上山ロープウェイ。太宰治の「カチカチ山」の舞台だが、子供に説明するには残酷な内容ではある。中国人団体でごった返していたが、なかなかの景観が楽しめた。

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ランチはほうとう不動東恋路店。ほうとうも旨いし、真っ白のかまくら風建築も面白い店である。

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食後は河口湖湖畔を走り大石公園へ行った。ここも河口湖を前景にした撮影ポイントである。この日は天気は良かったが、山頂の雲がなかなか晴れなかった。

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河口湖美術館に行こうと思っていたのだが閉館時間が早いため、代わりに富士急ハイランドにあるフジヤマミュージアムへ。ここも建築が面白く、新旧の富士山の絵画が楽しめた。

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最後は夕焼けを拝むために山中湖畔の三国峠へ登った。富士と山中湖と周辺の山々が静かに染まる雄大な景色を一望できた。

個人的には他にも色々行きたい所があったが、今回は自然と建築と美術の好きな夫婦のために行程を組んでみた。かなり喜んでもらえたので良かった。今度は富士山に登ってみたいということだったので、早く子供が大きくなるのを待っていよう。

石川直樹 『この星の光の地図を写す』

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東京オペラシティで開催されていた石川直樹さんの写真展『この星の光の地図を写す』を観てきた。私は彼のヒマラヤの作品しか見たことがなかったし、以前もNHK日曜美術館の「山岳写真家 田淵行男」にコメンテーターとして出演していたので、当初石川直樹さんは山岳写真家だと思っていた。しかし実際はそれを遥かに超えるスケールの冒険家で、しかもこのオペラシティのある初台の出身であることを知った。

これまでのキャリアを総括する展示内容は、様々な工夫も凝らされ見応えがあった。会場内撮影可だったので、特に印象に残った場面を。

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POLAR
彼は23歳で北極から南極まで自力縦断をしている。厳寒の極地での暖かさの感じる作品が並んでいた。

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New Dimention
世界中の古代壁画も撮り続けていた。壁画だけでなく各地の自然や人々の暮らしも巧みに捉えていた。

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Mt. Fuji
トレーニングのため始めたという富士登山。麓の浅間神社の祭から、空撮の火口までが富士の形に並べられていた

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K2
20歳でアラスカのデナリに登頂し、23歳で世界七大陸最高峰を最年少で踏破。ここでは2015年にK2に挑戦した時の作品が並んでいるハイライト。テントの中では映像も見ることが出来た。

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石川直樹の部屋
彼のテント、ザック、登山靴などの装備一式や、旅先のグッズなどがずらりと展示。愛読書を陳列した本棚もあり興味深かった。

実は石川直樹さんの著書「極北へ」は、毎日新聞の読書感想画コンクール(中学校・高等学校の部)の指定図書にもなっていた。今度著書も読んでみようと思う。

「相原求一郎の軌跡」

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「生誕100年没後20年 相原求一郎の軌跡 -大地への挑戦-」を観に川越市立美術館へ行って来た。川越は初めてだったので、小江戸の街並みを散策しながら行った。

相原求一郎(1918-1999)は川越出身の洋画家である。戦時中は満州に従軍し、戦後は家業を経営しながら画業を続けた。人物はほとんど描かず、ダークな色彩の風景画を得意とし、その画風は正に日本のフリードリヒと言えるだろう。

本展はⅠ期とⅡ期に分かれ、Ⅰ期は初期から中期まで、Ⅱ期は後期から晩年までが展示されていた。

ただ画風は年代によって大きく異なる。最初期は写実的な画風だったが、戦後猪熊弦一郎に師事してからはキュビズムに影響を受けた作品を描いている。しかし当時席巻していた抽象画の風潮に自らの方向性を見失う。そんな折に転機をもたらしたのが、この頃に訪れた北海道の風景だった。果てしなく広がる荒涼とした大地に、かつての満州を重ね合わせ、自身の本当に描きたいものを見い出す。以降北海道は彼のアトリエとなる。

私が好きなのはここから。それまでナイフで厚塗りをしていた抽象表現は薄れ、緻密な写実表現が開花する。しかしここには青い空も輝く太陽もない。灰色の曇天の下に広がる白い雪原や黒い木々だけのモノクロの世界だ。そしてそれがこの上なく美しい。特に「北の十名山」は筆舌に尽くしがたい。

私も若い頃に北海道に住んでいたことがある。札幌の友人に誘われてしばらくベンチャーの真似事をしていたが、仕事は上手く行かなかった。金もなく、知り合いもほとんどいない。そんな私が見た真冬の北海道は、どこまでも厳しく、どこまでも美しかった。

相原求一郎の作品に解説者は温かさや希望を見い出したがるが、私はそんなものは全く感じない。あるのは大自然に対する畏怖と極限の寂寥感である。そこにフリードリヒと共通する共感を感じるのである。

『leave them all behind 2019』

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ハードコアの祭典「leave them all behind」に参戦してきた。今回は10周年記念ということでConvergeとNeurosisのダブルヘッドライナーという豪華なラインナップである。

会場の代官山Unitに16時の開場と同時に入り、自分としては珍しく物販でNeurosisのTシャツを購入する。しかし体力に自信がないため国内の2バンドは見ずに、飯を食べに一旦外へ出て、19時前に再度戻る。この日はSold Outなので場内は満員状態。このクラスのバンドを呼ぶにはあまりにも狭い会場なのが残念だが、近くで見られるのはありがたいことではある。9割以上男性だが、中には女性もいたことに驚いた。

ステージには青いJane Doeのバックドロップ。Thin LizzyやThe Cureなど意外なSEの後、19:10頃にConvergeが登場した。右手からギターKurt Ballow、ボーカルJacob Bannon、ベースNate Newton、後方にドラム。Kirtが”First Light”の静かなギターリフを奏で、一気に激しい”Last Light”へと雪崩れ込む。この日はアルバム「You Fail Me」の再現ということだが、中でもこの冒頭の緩急の流れが最高だ。

その勢いはそのまま”Black Cloud”, ”Drop Out”へと続く。ステージ前は大暴れ状態で、クラウドサーフやステージダイブが繰り広げられている。そんな観客にJacobはマイクを向けて叫ばせていた。

両腕から首まで細身の身体にタトゥーびっしりのJacobは、何かが乗り移ったようにシャウトをし続け、ステージ中央で凄い存在感を放っていた。両脇のKurtとNateの2人も凄腕を魅せながら咆哮を聞かせていた。今回ドラムのBen Kollerが不在なのが残念だったが、数日で30曲以上を覚えてきたという代役のUrian Hackneyも、Benに負けない位の凄まじいドラミングを聴かせてくれていた。

ミドルテンポの”You Fail Me”とスローな”In Her Shadow”でじっくり聴かせた後は最後まで駆け抜ける。アンコールは5曲。最後は”Concubineで大団円。1時間ほどのステージが終了。Jacobは何度もThank youと繰り返していた。

1. First Light
2. Last Light
3. Black Cloud
4. Drop Out
5. Hope Street
6. Heartless
7. You Fail Me
8. In Her Shadow
9. Eagles Become Vultures
10.Death King
11.In Her Blood
12.Hanging Moon
encore:
13.Reptilian
14.Dark Horse
15.Under Duress
16.I Can Tell You About Pain
17.Concubine




次はいよいよNeurosis。30分のセッティングとサウンドチェック。ローディーに混じってSteveとNoahも入念にセッティングしていた。その後開演までの間も、ステージ右手に緑色の頭をしたDaveがずっと立っていた。そして20:40にNeurosisのメンバーが揃って登場した。右手からベースDave Edwardson、ギターScott Kelly、ギターSteve Von Till、キーボードNoah Landis、後方にドラムJason Roader。

そして始まったのは何と”Through Silver In Blood”だった。JasonとSteveが2人で呪術的なリズムを叩く上に、ScottとDaveが邪悪なリフを刻む。2曲目の新曲”Bending Light”の後に続いたのも”The Doorway”。てっきりこの日は一昨年のセットリストで来ると思っていたのが、予想もしなかった展開に1人狂喜した。

過去の名曲には完全に意識を持って行かれてしまうのだが、新曲の間は比較的冷静にステージを見ることができた。Scottはメインボーカルとして一番前に立ち、シャウトしながらレスポールで轟音のリフを掻き鳴らしている。もう1人のフロントマンSteveも咆哮以外で、”Broken Ground”などでは低音でしっかり歌っていた。またボーカルを取らない間は終始後方のスピーカー前で凄まじいフィードバックを聞かせていた。Daveも指弾きで低音ベースを聞かせながら、時折咆哮を上げている。

個人的に最も楽しみにしていたのはJasonのドラムだったが、実際にその破壊力・手数・正確さ・グルーヴ感を目の当たりにして、やはり最高のドラマーだと痛感した。Noahに関しては正直その役どころがあまり分かっていなかったが、キーボード・シンセサイザー・サンプラーなど様々な楽器を駆使した彼のパフォーマンスを見ることで、この音を出していたのは彼だったのかという発見が沢山あった。

元々ここにビジュアル担当のJosh Grahamがいて、バックに映像が流れていたはずだったが、数年前に脱退してしまっていた。しかし演奏自体が凄すぎて何も不足感はなかった。

曲間にはまるで強風のようなSEが常に唸り声を上げていて、Thank youのようなMCも一切なし。先ほどのConvergeは観客とのコミュニケーションもあり、ある種スポーティーな印象だったのと比べると、Neurosisはストイックなまでの完璧主義で彼らの世界観を構築している。ハードコアの2大巨匠のステージは全く対照的だった。

Neurosisは轟音だけではなく、静パートも聴きものである。”Burn”や”Given To The Rising”の中間部での、たゆたうような残響の中での耽美的なパートから、導火線に着火するように一気に動パートへと転換するカルタシスは、他のバンドでは得難いものだった。

最後は”Stones From The Sky”。Steveが静かに歌い出し、徐々に盛り上がりクライマックスへと突き進む。ここでの主役はNoah。キーボードを壊さんばかりに揺り動かして、恐ろしいほどの音響効果を出していた。

22:00頃終了。アンコールはなく、MCも結局最後までなかった。恐らく他のバンドだと不満に感じたかもしれないが、Neurosisのステージにはそれが相応しいと思った。轟音の芸術とも言える唯一無二の世界観に圧倒された一夜だった。もうこれで思い残すことはないな。

1. Through Silver in Blood
2. Bending Light
3. The Doorway
4. A Shadow Memory
5. Locust Star
6. Burn
7. Broken Ground
8. Given to the Rising
9. Stones from the Sky


Neurosis 来日

FIRES WITHIN FIRES (ファイアーズ・ウィズイン・ファイアーズ)
NEUROSIS (ニューロシス)
Daymare Recordings
2016-09-21


先週からNeurosisが来日している。私は今夜の最終公演に参戦予定だ。まさかこんな日が来るとは思っていなかった。

実に19年振りの来日である。前回は2000年の「Times Of Grace」のツアー時、日本で初めて注目されだした頃。私が彼らを知ったのはこの初来日後なので、約18年間待ち続けていたわけだ。

今回は「leave them all behind」という轟音イベントによる招致で、Convergeとのダブルヘッドライナー。今夜Convergeは「You Fail Me」の全曲セットを披露するらしい。これも楽しみだ。

Neurosisも最終日には別セットを用意するという。昨日までのセットリストは昨年のツアーのものなので、今日のセットは恐らく一昨年のセットなのではないかと思われる。ちなみに私の理想のNeurosisセットリストは以下の通り。

1.Suspended In Light ~ The Doorway
2.Under The Surface
3.Purify
4.The Eye Of Every Storm
5.Given To The Rising
6.To Crawl Under One's Skin
7.Stones From The Sky
8.Aeon
9.Water Is Not Enough
10.Through Silver In Blood


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