「バンクシー展 天才か反逆者か」

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横浜アソビルで開催されていた「バンクシー展 天才か反逆者か」を観に行ってきた。日時指定の事前予約だったが、閉展間近ということもありそこそこ混んでいた。

バンクシー(Banksy)は今や現代アートを象徴するアーティストである。政治的メッセージの強いストリートアートを世界各地に神出鬼没させ名を轟かせたが、その素性は明かされていない。

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場内に入るとまず最初に再現されたスタジオに座った彼が出迎えてくれた。ドキュメンタリー「Exit Through The Gift Shop」で観た彼とスタジオを目の前にして引き込まれた。

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本来彼の作品を観るべき場所はストリートなのだろうが、それが難しい私達にとってこうした展覧会は有難い。ストリートのステンシル技術で版画も制作しており、どれも版数番号が記載されていた。

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「Love Is In The Air」
世界中の暴力連鎖に一石ならぬ花束を投じる彼の代表作であり、本展の扉絵にもなっている。

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「Girl With Baloon」
サザビーズで104万ポンドで落札された直後、額縁に仕掛けられたシュレッダーで裁断された作品。

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「Flag」
場内には計70点以上の作品が展示されていたが、どれも軍国主義や資本主義などに対する痛烈な皮肉が表現されていた。私が個人的に最も気に入ったのがこの作品。「硫黄島の星条旗」が元になっているが、描かれているのは兵士ではなく、ディストピアの少年少女である。


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「The Walled Off Hotel」
彼が2017年にベツレヘムに開業したホテル。パレスチナ・イスラエル間の分離壁の目の前に建てられ「世界で一番眺めが悪い」が、館内では彼やパレスチナ人芸術家の作品を鑑賞できる。

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「Dismaland」
彼が2015年に期間限定でイギリスの地元で開園した。私はディズニーランドには全く興味がないが、このとびきりダークなサイコホラーテーマパークには是非行きたかった。巡回展希望。

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今年彼から英南部サウサンプトンの病院に1枚の作品が贈られた。作品中には捨てられたヒーローの代わりに女性看護師の玩具で遊ぶ少年が描かれていた。"Thanks for all you're doing. I hope this brightens the place up a bit, even if its only black and white."というメモも添えられていたという。


「芸術は政治とは無縁であるべきだ」というニュアンスの言葉を時折目耳にする。要は美しいものや万人受けするものだけを表現していれば良いのだというのだろう。しかし歴史を顧みれば、これまで芸術は政治と密接に関わってきた。何かを表現し訴えたいという動機は、美しいものだけなはずがない。今世界中の独裁国家や右傾化する国々で脅かされている表現や言論の自由が保障されるようになる日は来るのだろうか。

HATSUNE MIKU 10th Anniversary Album 「Re:Start」(2017)



■Disc-1■
1. アンノウン・マザーグース / wowaka feat.初音ミク
2. ヒバナ / DECO*27 feat.初音ミク
3. ボロボロだ / n-buna feat.初音ミク
4. Initial song / 40mP feat.初音ミク
5. 大江戸ジュリアナイト / Mitchie M feat.初音ミク with KAITO
6. リバースユニバース / ナユタン星人 feat.初音ミク
7. 快晴 / Orangestar feat.初音ミク
8. それでも僕は歌わなくちゃ / Neru feat.初音ミク
9. ひとごろしのバケモノ / 和田たけあき(くらげP) feat.初音ミク
10. 君が生きてなくてよかった / ピノキオピー feat.初音ミク
11. 神様からのアンケート / れるりり feat.初音ミク
12. Steppër / halyosy feat.初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、KAITO、MEIKO

■Disc-2■
1. みんなみくみくにしてあげる♪ / MOSAIC.WAV×鶴田加茂 feat.初音ミク
2. Tell Your World / livetune feat.初音ミク
3. 千本桜 / 黒うさP feat.初音ミク
4. 初音ミクの消失 / cosMo@暴走P feat.初音ミク
5. ロミオとシンデレラ / doriko feat.初音ミク
6. 独りんぼエンヴィー / koyori(電ポルP) feat.初音ミク
7. カゲロウデイズ / じん
8. from Y to Y / ジミーサムP feat.初音ミク
9. *ハロー、プラネット。 / sasakure.UK feat.初音ミク
10. BadBye / koma'n feat.初音ミク
11. オレンジ / トーマ feat.初音ミク
12. ハジメテノオト / malo feat.初音ミク

以前取り上げたBAND-MAIDの娘への普及活動は残念ながら失敗に終わった。今娘はヴァーチャルのものにしか興味を示さないのだ。そんな彼女が今ハマっている音楽は初音ミクらしい。YouTubeで色んな動画を見て自分の好きな曲を見つけては、親友とダンスの練習をしているという。

そんな彼女が今年もまた誕生日を迎え、今月8日で11歳となった。プレゼントに悩んだ結果、今年はこの初音ミクのCDを探して渡した。事前に好きな曲のタイトルを一通り教えてもらっていたのだが、そのうちの2曲"千本桜"と"ヒバナ"が収録されていた。CDというパッケージ自体が今や時代遅れなのは承知の上である。

プレゼントするからには私自身も少しは理解すべく調べてみた。初音ミクとはボーカロイドというDTM(デスクトップミュージック)用の歌声合成ソフトであり、そのキャラクターの二次創作の自由さもあり一気に浸透したらしい。以前この初音ミクのAIホログラムと擬似結婚した男性がニュースになっていたが、国内だけでなく海外でも熱狂的人気を集めているようだ。

実は私も最近iPhoneでGarage Bandというアプリを見つけ、作曲の真似事をしてみている。まだまだ上手くいかないのだが、この先にこのソフトがあれば、宅録で簡単に女性ボーカルを乗せることが出来るのだろう。そう考えると今の技術に驚くし、このようなバーチャル文化を生み出すのは日本らしいとも感心するのだった。

CDは娘も喜んでくれたので良かった。私も聴いてみたが、過去10年のベストコンピということで、色んな作曲家の様々なタイプの楽曲が並んでいる。個人的には打ち込み系よりロックフォーマットの方が好みだが、どれも曲質は高い。とても私にはこんな曲は作れないな。

セミ達と夏

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ようやく夏が終わろうとしている。年々猛暑が厳しさを増しているが、特に今年はマスクのせいで余計に暑く感じる夏だった。

夏の暑さを倍増させるのがミンミンゼミとクマゼミだ。横浜に住んでいた頃は街路樹やマンションの回りにやたらと奴らがいて、朝っぱらから深夜まで「ミーンミーン」や「シャシャシャシャー」と狂ったように大合唱をし続けていた。あの人の神経を逆なでするようなけたたましい自己主張にイライラし、早く夏が終わってくれることを毎日祈っていた。

ところが多摩丘陵沿いに越してきたら、奴らの声があまり聞こえてこなかった。代わりに聞こえたのは「ジージー」というアブラゼミの鳴き声。夏の後半は「オシーオース」というツクツクボウシがこれに取って代わった。何故かこれは聞いていても苦にならなかった。しかも日が暮れると一斉に鳴き止んでくれる。気温のせいなのだろうか。

そして夕暮れに聞こえてきたのが「カナカナ」というヒグラシ。これが良かった。実際は「カナカナ」というより「ヒヒヒヒ」という感じだろうか。聞いていて涼しさと寂しさを感じさせる鳴き声。昔の子供の頃の郷愁も覚える不思議な鳴き声。ヒグラシは夏の前半が活動期のようで、声か聴こえない後半は寂しいものだった。

セミの鳴き声ひとつでこうまで感じ方が変わるとは不思議なものだ。しかし彼らにとっては人間がどう感じようがどうでも良いことで、1週間という限られた時間の中で精一杯生きているだけなのだ。また来年の夏にもやって来るだろう。


UFO 「Phenomenon」 (1974)

現象
UFO
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-01-29


1. Oh My
2. Crystal Light
3. Doctor Doctor
4. Space Child
5. Rock Bottom
6. Too Young To Know
7. Time On My Hands
8. Built For Comfort
9. Lipstick Traces
10. Queen Of The Deep

UFOのオリジナルメンバーだったベースのピート・ウェイ(Pete Way, 1951-2020)が去る8月14日に他界した。2ヶ月前に心臓発作で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった。享年69歳だった。

ピートがいた頃の初期のUFOが大好きだった。特にこの3枚目の「Phenomenon」は擦り切れるほどに聴いた。まずはやはりM3、疾走感の素晴らしい名曲で、Iron MaidenもライブのオープニングSEで使用していた。また間奏がカッコ良いM5やロック然とした冒頭M1も代表曲だ。

しかし私が好きなのは、むしろこれら以外の曲なのだ。物哀しいM2やM4やM10、穏やかなM6やM7やM9など、どれもポッカリと穴の空いた心で青い空を眺めている感じと言えば良いだろうか(このヒプノシスのジャケットとは少し意味合いが違うのだが)。マイナーな曲が全て秀逸な出来で、それがこのアルバムをより名盤たらしめている。マイケル・シェンカーのギターはアップテンポな曲でのリフやソロも勿論素晴らしいのだが、こうした静サイドでのアコースティックや哀愁の泣きも捨てがたい。フィル・モグのボーカルは正直あまり巧いとは思わないのだが、雰囲気に非常に合っている。

さてピートのベースに関しては、アルバムでは楽曲に合った良い味を出しているのだが、それほど強い主張をしているわけではない。むしろ彼が本領発揮したのはライブだった。フィルもマイケルも大して動かない一方で、ピートだけは所狭しとステージ上を動き回りポーズを決めていた。UFOの熱いパフォーマンスは彼による所が大きかったと思う。古き良き時代の象徴的なハードロックベーシストだった。

RIP


真鶴・伊豆探訪

先日娘と行ったキャンプの前後で少し観光もした。どこもそれほど人も多くなくて安心したが、酷暑の中マスクをするのは辛かった。

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真鶴岬の先にある三ツ石。干潮時は歩いて渡れるのだが、娘が暑がってしまい断念。

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ケープ真鶴にある遠藤貝類博物館。世界中の珍しい貝・巨大な貝の数々に思いのほか娘は楽しんだ。

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伊豆半島の尾根を縦断する伊豆スカイライン。有料だが絶景が楽しめる気持ちの良いワインディングロード。

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伊豆高原にある「まぼろし博覧会」。かなり古く猥雑な博物館なのだが、古今東西の怪しい品物が所狭しと並び、知見と恐怖を味わえた。

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山がちな伊豆半島の中でも特に気になっていた大室山(580m)。火山による綺麗な緑の円錐形で、怖がる娘をリフトに乗せて登る。

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思ったより火口は大きく、下界を見下ろしながら山頂を目指してぐるりとお鉢巡り。遠くに伊豆最高峰の天城山(1,405m)も拝めた。

根府川キャンプ

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今年はコロナのために娘の小学校も夏休みは2週間のみだった。日頃どこにも連れて行ってやれず、アウトドアならまだ安心かと思い、根府川の海岸沿いにあるオートキャンプ場「なみのこ村」へキャンプに行ってきた。

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実は私自身もキャンプなんてボーイスカウトだった子供の頃以来。テントもビーチ用のしょぼいものしかなく、お隣のデカいファミリーテントに比べると少し恥ずかしいのだが、いいのだ寝られれば。

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日差しが強かったが、キャンプ場は松の木陰で涼しい。木のブランコを見つけ早速に風になる娘。

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残念ながら海は遊泳禁止になっていたので、波打ち際で少しだけ遊ぶ。打ち上げられた石はみんな綺麗に丸くなっていた。

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夕食はバーベキュー。コンロから食材まで一式貸してくれるので非常にお気楽。炭に火をつけて、肉や野菜を焼いて最後に焼きそば。日頃料理などしない娘も積極的に手伝ってくれるので、私はビール片手に一休み。

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日が暮れたら海辺で花火。これもマンション住まいだとなかなか出来ないので喜んでいた。最後は線香花火で締め。

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海の向こうからは日の出ならぬ満月の出が綺麗に海面に映り幻想的だった。しかし夜に岸壁に寄せる波の音はドドーと予想以上に大きく聞こえ、夜中に目が覚めた後はなかなか寝つけず困った。

そんな感じで初の試みは期待以上に上手く運んで安心した。次回は山か湖か、場所を変えてまたやってみたい。

「燃えよ剣」 司馬遼太郎

燃えよ剣(上) (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社
1972-06-01


女の夜市
六車斬り
七里研之助
わいわい天王
分倍河原
月と泥
江戸道場
桂小五郎
八王子討入り
スタスタ坊主
疫病神
浪士組
清河と芹沢
ついに誕生
四条大橋
高瀬川
祇園「山の尾」
士道
再会
二帖半敷町の辻
局中法度書
池田屋
断章・池田屋
京師の乱
長州軍乱入
伊東甲子太郎
甲子太郎、京へ
慶応元年正月
憎まれ歳三
四条橋の雲
堀川の雨
お雪
紅白
与兵衛の店

土方歳三を描いた小説「燃えよ剣」。この作品はちょうど映画化されたのだが、その公開がコロナの影響でずっと延期になっている。大抵の映画は原作を読んだ後に観るとガッカリすることが多い。でももう待てないので先に原作を読むことにした。

これまで新選組を描いた作品は多くある中で、司馬遼太郎の「燃えよ剣」は代表的な小説である。それまで新選組と言えば隊長である近藤勇を主人公にしたものが中心であったのが、この作品以降は土方歳三がその座を取って代わることとなった。

もっとも冒頭ではかなりの悪党として描かれている。方々で気に入った女の処へ夜這いをかける武州多摩の田舎剣士。それを見咎めた八王子の甲源一刀流の師範代を斬り殺したことで抗争まで引き起こしている。

京都に上がる徳川将軍の警護として新選組を結成してからの池田屋事件や鳥羽伏見の戦いなどについても経緯が細かい。外国を追い出すという攘夷の機運の中で、時代の流れに戸惑う近藤と、単純に剣で幕府を守ろうとする歳三は、非常に対照的に描かれている。

隊法を破る隊員をことごとく死刑・切腹にする鬼副長だったが、お雪という女性に出逢ってからは人情味を帯びてくるというくだりは少しほっこりさせる。もっともこのお雪は創作だろうが。

投降した近藤は打ち首、沖田総司も病死した以降も、歳三と新選組は甲州勝沼・下総流山・下野小山・仙台と転戦を続け、(なぜか会津についての記述はない)、最終的に函館で陣営を張る。新政府軍との幾多の戦いの中で西洋兵法を学び、奇抜な戦術で陸軍を統率し、我先に敵地へと切り込む姿はさながらラストサムライと言えるだろう。

果たして映画はいつ公開されるだろうか。

土方歳三を訪ねて

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東京都日野市が誇るヒーローが土方歳三(1835-1869)である。新選組の副長として幕末の動乱期に活躍した彼は日野の生まれであり、市中には多くのゆかりの地がある。昨年は没後150年として市を上げて多くのイベントも催されていたらしい。今回は往時に想いを馳せながら、ゆかりの地を訪ねてみた。

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石田にある生家には6代目子孫が館長をされている土方歳三資料館がある。愛刀 和泉守兼定をはじめ、鎖帷子や自筆の句集など様々な遺品が展示されている。

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生家は代々石田散薬という製薬業を営んでおり、歳三も若い頃行商に回っていた。また庭先には大志を込めて植えた矢竹が今も茂っている。

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甲州街道沿いにある日野宿本陣は都内で唯一現存する宿場本陣。当時の名主 佐藤彦五郎が天然理心流の道場を開き、ここで歳三は近藤勇や井上源三郎、沖田総司らと出会い、新選組結成へとつながっていく。

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日野市役所近くにある新選組のふるさと歴史館。地域の歴史や新選組の通史、天然理心流の型の説明や企画展など展示が豊富。

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生家近くの石田寺には土方家代々の墓の中に歳三の墓と顕彰碑がある。埋葬されたのは戦死した函館だが、平成17年に埋葬伝承地の土が持ち帰られた。

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菩提寺であった高幡山金剛寺には、死後銅像と慰霊碑が建てられた。ただこの銅像はハンサム過ぎるが。奥殿には自筆書簡などが展示されている。

小説や漫画などで描かれることも多くファンは多いようだ。しかし元々薩長などの明治維新側から見れば、新選組や土方歳三らは賊軍にあたる。日野市民にとっては明治維新150年も違う捉え方だっただろうと思う。

三国峠・生藤山

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先日の陣馬山から見えた生藤山。山と渓谷誌に連載されていた「奥多摩 山,谷,峠,そして人」にも富士山の眺望が良いと記載されていたので、次の目標としていた。

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今回は軍刀利(ぐんだり)神社からのルートにした。社務所の駐車場に車を停め登山開始する。

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まずは長い石階段を登り、軍刀利神社にお詣りする。この神社は創立1049年で日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祭神としている。軍神として武田信玄など多くの武門から崇敬を集めたらしく、巨大な木刀が祀られていた。

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奥に建てられている古い木造の本殿がまた立派で、壁面には見事な木彫りも拝める。

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さらにしばらく進むと軍刀利神社の奥の院に辿り着く。ここの神木である大桂は天然記念物に指定されている。その巨大で異様な樹形は確かに神の存在を感じさせる。

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杉林の登山道をしばらく登り続け、杉林から雑木林に変わった後に、明るい稜線へと出た。

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稜線を左に少し登ったところに最後の軍刀利神社の元宮がある。昔は奥の院から石階段が続いていたらしい。

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稜線を折り返しダウン&アップした後に三国山山頂(960m)に到着。昔からここが武州・相州・甲州の三国が交わる峠となっている。

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最後の急登を登りつめ生藤山山頂(990m)に到着した。しかし富士山どころか眺望など全くない。ま、今回は軍刀利神社で満足だ。

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下山中に沢で休憩していると、突然黒い動物に襲われて驚いた。良く見ると大型犬のラブラドールで、人懐こく何度も戯れつかれて泥だらけに。どうやら散歩に連れて来たら逃げ出したらしい。後から来た飼い主に平謝りされたが、可愛かったので良しとしよう。熊じゃなくて本当に良かった。


BAND-MAID ONLINE OKYU-JI 2020.7.23

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先週はメイドハードロックバンドBAND-MAIDを取り上げた。オフィシャルサイトを見たところ、どうやらこの7月から予定されていたZEPPツアーはコロナの影響により中止になってしまっていた。その代わりに無観客オンラインライブが企画されていた。

無観客とは演奏する側はやり辛いだろうが、現況下では仕方ないだろう。観客側としてもやはり生の迫力に及ぶものではない。でも単なるライブ動画とは違うオンタイムな繋がりを感じることは出来る。何よりも世界中から同時に繋がることが出来るというのは画期的だ。チケット代も1500円と安いので購入してみた。

当日開演の16:00前に自宅のノートPCの前にビールとつまみを用意してスタンバイする。通常に比べれば早い時間だが、日本では祝日なのと、世界中からアクセスがあることを考慮しての設定なのだろう。

JULY 23, 2020
ONLINE OKYU-JI
1 MINUTE LEFT

という黒画面が10秒前からカウントダウンが始まり、バックスクリーンに白いリボンが掲げられたステージが映し出される。激しいロックサウンドのSEの中、メンバーが1人ずつ登場。KANAMIのギターリフから"DOMINATION"で勢いよくスタートした。

ステージ右手からギターKANAMI、ボーカルSAIKI、ギターボーカルMIKU、ベースMISA、後方のドラムセットにAKANE。イヤホン聴きでボリュームを上げると、SAIKIの歌声と1人1人の楽器がダイレクトに聴こえる。5人が一体となって疾走するバンドサウンドが繰り広げられる。観客がいなくても全力投球だ。

映像は予想以上に綺麗だった。昔ならこんな大容量の映像に全世界からアクセスしていたら、確実にフリーズしていただろう。カメラも何台入ってるんだか、メンバー全員のアップと引きの絵が次々と絶妙に切り替わり続けて、生配信なのにまるで既に完成されたパッケージを観てるかのようだった。

まずSAIKIのボーカルに感嘆した。綺麗なルックスの黒姫は、非常にロック然とした迫力あるボーカルを聴かせてくれている。目の前に観客がいないのはさぞやり辛いだろうに、そんなことはお構いなしに「かかって来いよー!」と煽り立ててくれる。

隣では白いメイド姿のMIKUがハイトーンのボーカルを重ねている。バンドを始めてから練習したとは思えないほどにリズムギターも堂に入っている。飛び跳ねながら非常に楽しそう。

もう1人のメイド姿がギターのKANAMI。細い可憐な容姿とは裏腹に物凄いテクニックの持ち主で、海外でも彼女のファンは多い。毎曲見事なソロで魅せてくれるので、出来れば彼女の手元をずっと凝視していたかった。もっとも映像ではそのスピードは捉えきれていなかったが。

ドラムのAKANEも海外ファンが多い。彼女も細いのにパワフルで手数も多いドラミングで、終始笑顔で楽しそう。

MISAは黒衣装で仁王立ちになって5弦ベースを弾いている。フットライトに片足をのせて弾く姿がカッコ良い。3曲目の"PLAY"の冒頭ではインストパートが拡大されていたが、ここでのスラップは見ものだった。

MIKUのMC。「お帰りなさいませ、ご主人、お嬢様。BAND-MAIDのオンラインお給仕の始まりだっぽー!」メイドなので、彼女らのライブはお給仕であり、観客はご主人お嬢様なのだ。ちなみに「ぽ」は彼女の苗字が小鳩だかららしい。

ステージ前には観客がいない代わりに、世界中から繋がっているチャット画面が映るモニターが設置されているようで、メンバー皆で楽しそうに覗き込んでいた。バックに写ったMISAの片手には既にスーパードライが握られていたり、AKANEが緊張で本番前にトイレに6回行ったことが暴露されたりと、メンバー同士のゆるい会話が和ませる。

お約束のMIKUのおまじないタイム、画面の向こうの観客とメイド独特のコールレスポンスでは、MIKUのギターがハウリングして笑わせてくれた。

後半も怒涛の展開が続く。MIKUがフライングVに持ち替えて始まった"輪廻"は、彼女らのレパートリーの中で最もアッパーなナンバーの1つで、AKANEも前のめりになって高速リズムを叩く。"DICE"ではMISAのバキバキいうベースを堪能。メロディアスな"Endless Story"で一旦クールダウン。"Freedom"ではKANAMIがフロントに出てきてネックを振り上げギターソロ。名曲"Blooming"に至ってはもはやじっと観ていることも出来ず汗だくになってしまった。

きっかり1時間でお給仕は終了。通常は2時間近く演るはずなので、正直ここで休憩を挟んで第2部でもあるのかと思っていたが、初の試みとしてはこれ位がちょうど良いのだろう。次を観たいと思わせる濃密な1時間だった。

ちなみにこの日はTwitterも合わせて見ていたが、日本語と英語のツイートが開演前から凄い勢いで上がり続けていて、日本国内ではトレンド2位を記録したらしい。

ライブ映像は終わった後もすぐに見直せるというのも嬉しかった。4日間は再視聴が可能になっていたので何度も見返したのは言うまでもない。

1.DOMINATION 
2.Dilemma
3.Play
MC Time 1
4.The Non-Fiction Days
5.Glory
6.Don't You Tell Me
7.輪廻
MC TIME 2
8.DICE
9.Endless Story
10.Freedom
11.Blooming


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