山アートの旅(長野編)

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昨年の流行語大賞トップテンにはソロキャンプも選ばれていた。昨年夏に娘とキャンプをした時に味をしめ、同じ月に長野へもソロキャンプに行っていた。長野の安曇野から大町のエリアには、山に関する美術館や博物館がずらりと並んでいて、以前から行きたいと思っていた。

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安曇野山岳美術館。足立源一郎をはじめ、吉田博・原田達也氏などの素晴らしい山岳画を所蔵。熊谷榧さんの個展も開催していた。

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常念岳山麓にある須砂渡キャンプ場。素泊まり900円。蝶ヶ岳温泉も徒歩圏内。涼しくてセミも蚊もいない。花はサワギキョウ。

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烏川沿いに立つウエストン像。上高地のレリーフは有名だが、こちらは全く知られていない。

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田淵行男記念館。山岳写真家であり高山蝶研究家である氏の写真やスケッチが展示されている。槍ヶ岳山荘の穂刈氏らの写真展も開催されていた。

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大町山岳博物館。北アルプスの成り立ちや膨大な山岳生物の剥製、登山史の展示、飼育されているライチョウなど、予想以上に広くて午後一杯かけても全部見切れなかった。

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木崎湖キャンプ場。クマ出没警戒警報が出ていたり、夜雨が降ったりと大変だったが、翌朝は気持ち良く晴れトビが囀っていた。

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北アルプス展望美術館。ここで日本山岳画協会の史上最大規模の展覧会が開催されていた。F100号以上の作品がずらりと並び圧巻だった。

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北アルプスの山稜はずっと雲がかかっていて見えなかったが、代わりに緑の田の向こうに聳える有明山が印象的だった。また今年の夏もソロキャンプに行きたいがどうだろう。

富嶽図10選

2月23日は富士山の日である。昨年は私がそれまで撮影してきた富士山の写真を10枚選んでみたのだが、今年は趣向を変えてみたい。

私は山の美術を眺めるのも好きなのだが、日本で最も多く描かれてきた山が富士山である。恐らく世界中でもここまで美術の対象となってきた山はないだろう。このことは富士山が世界文化遺産に登録された理由の1つでもある。

ということで、今日は私が最も素晴らしいと思う富嶽図を10枚挙げてみたい。

①15c_伝雪舟等楊『富士三保清見寺図』
① 伝雪舟 「富士三保清見寺図」15c
雪舟は日本の水墨画を完成させた巨匠。この三保松原からの遠景は富嶽図のプロトタイプとして後世に影響を与え続けた。

②16c_狩野元信_絹本着色富士曼荼羅図
② 狩野元信 「富士参詣曼荼羅図」16c
修験道として富士参詣は人気を集める。山麓の浅間神社から山頂の如来三尊までの山行が細かく描かれている。

③1799 司馬江漢〈駿河湾富士遠望図〉
③ 司馬江漢 「駿河湾富士遠望図」1799
いち早く洋画の手法を取り入れた司馬江漢の作品には江戸時代中期とは思えない写実性がある。医学や地図制作にも通じた奇才。

④1801_小泉檀山_富嶽写真
④ 小泉斐 「富士登岳図巻」1801
実際に自身で富士に登った上で制作した長大な図巻。大胆な構図と臨場感で、同時代の谷文晁もこれを模写している。

⑤1832_葛飾北斎_山下白雨 冨嶽三十六景
⑤ 葛飾北斎 「富嶽三十六景 山下白雨」 1832
間違いなく世界で最も有名な富嶽の巨匠。「富嶽三十六景」以外にも「富嶽百景」や肉筆画なども多数あり。

⑥18_歌川広重_隷書版東海道五十三次_原
⑥ 歌川広重 「隷書版東海道五十三次 原」1849
「東海道五十三次」が有名だが、広重も「不二三十六景」を描いている。画面からはみ出すほどの迫力。

⑦1896_富岡鉄斎_富士山図屏風
⑦ 富岡鉄斎 「富士山図」1898
文人画・南画の奇才。彼も富士に登頂しており、その経験を元に見事な六曲一双屏風に描いている。

⑧1918和田英作「富士」
⑧ 和田英作 「富士」1918
洋画の富士山なら和田英作は外せない。山麓に移住し後半生はひたすら富士に向き合った。穏やかな写実が特徴的。

⑨1925_不染鉄《山海図絵(伊豆の追憶)
⑨ 不染鉄 「山海図絵」1925
不思議な魅力の日本画家。伊豆諸島に暮らしたこともあり、伊豆の海中から日本海まで俯瞰する大胆な構図で描かれている。

⑩1942_横山大観_正気放光
⑩ 横山大観 「正気放光」1942
富士山で有名な近代日本画の巨匠。迫力のある見事な富士を描き続けたが、戦時中は国粋主義が色濃かった。

古来より現代まで富士の美術作品はとにかく膨大にあるため、たった10点を選ぶのには難儀した。もし好きな人がいれば、河口湖美術館やフジヤマミュージアムをお勧めしたい。

BAND-MAID ONLINE OKYU-JI 2021.2.11

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2月11日にメイドハードロックバンドBAND-MAID のオンラインお給仕が開催された。本来ならこの日は長い間待ち望んでいた初の日本武道館公演となるはずだった。昨年7月に初めてオンラインお給仕を観戦した時は、翌年には流石に収束し晴れて武道館で観られるだろうと楽観視していた。しかし収束するどころか、2回目の非常事態宣言が発令中の有り様。さぞメンバー達は落胆したことだろうと思っていた。

しかし彼女達はそんな様子は一切見せていなかった。ライブに先立って先月リリースされた新作「Unseen World」では、長きに渡るステイホーム期間中にただひたすら演奏テクニックの磨き上げと、楽曲制作に打ち込んだ結果を見せつけた強力なアルバムだった。そしてそれはライブでも同様だった。

オープニングはアルバムと同じく厳かなイントロから勢いよく"Warning"でスタート。そこから立て続けに"DICE", "Screaming", "I Can't Live Without You"とアッパーなナンバーを叩きつける。5曲目には新作から歴代最も激しい"BLACK HOLE"。限界突破なセットリストとは聞いていたが、それを痛切に実感する。

MIKUのMCの後、スクリーンには時計が巻き戻される様子が映し出される。Road to BAND-MAIDということで、このパートでは歴史を俯瞰するようにデビュー曲"Thrill"から"Don't You Tell Me"まで計7曲が時系列順に演奏された。

黒姫SAIKIのボーカルは無観客もお構いなしに強力にバンドを牽引する。左に立つメイドMIKUのリズムギターも小気味良くハモリも綺麗。KANAMIの天を駆けるようなギターソロには引き込まれるし、MISAの地を這うようなベースも相変わらず良い音をさせている。KANAMIはタッピング、MISAはスラッピングというそれぞれお得意の飛び道具も披露し魅了していた。AKANEのドラミングも凄いのだが、カメラに映る度に笑顔や変顔を見せる余裕が一体どこにあるのかよく分からない。

MIKUとSAIKIのMCの後、今度は現在のBAND-MAIDということで、"After Life"や"NO GOD"など主に新作からテクニカルな4曲。彼女らの成長が感じられる構成だ。

お約束のMIKUのおまじないタイムに続いてはMIKUボーカルによる"サヨナキドリ"も披露された。

意外だったのはSAIKIのMC。彼女の慣れないMCと、それに続いてKANAMIのアコギのみをバックに歌い始めた"about Us"では、コロナ禍におけるファンへの想いに溢れるものだった。そこから名バラード"Daydreaming"への流れも最高だった。各楽器が大暴れするインストの名曲"onset"に至ってはもうじっとしていられず。

この後に機材トラブルがあり、しばらくゆる〜いおしゃべりタイムが展開した。なかなか演奏が再開しなかったが、各メンバーの新楽器紹介やSAIKIの誕生日祝い、楽器隊3人による盛り上げなど、メンバー間の仲の良さが垣間見れた。この中で英会話を練習しているというKANAMIが海外に向けて英語で話していたが、MIKUもせめてこれ位話せれば良いのにと思った。この日Twitterの全米トレンド4位になるほど海外視聴者がいるのだから。

再開した"Choose Me"からはラストスパート。"Blooming", "Different", "Giovanni"と怒涛のナンバーで攻め立て、最後は"DOMINATION"で大団円となった。

計28曲、2時間半に渡るライブはこれ以上ないほどの充足感を与えてくれた。それだけにやはりこれを武道館で見たかったという思いを抱いた。曲間に歓声を届けられないのはどうしても寂しいものがあるのだが、しかし実際に武道館で決行していたとしても結局歓声を上げることも一緒に歌うことも出来なかったのだろう。収束後のリベンジ武道館が早く実現することを待つとしよう。

<setlist>
01.Warning!
02.DICE
03.Screaming
04.I can't live without you.
05.BLACK HOLE
MC (MIKU)
06.Thrill
07.REAL EXISTENCE
08.Don't let me down
09.alone
10.FREEDOM
11.YOLO
12.Don't you tell ME
MC (MIKU & SAIKI)
13.After Life
14.NO GOD
15.輪廻
16.without holding back (instrumental)
MC (MIKUおまじない)
17.サヨナキドリ
MC (SAIKI)
18.about Us
19.Daydreaming
20.Mirage
21.Bubble
22.Manners
23.onset (instrumental)
MC (スーパーぐだぐだタイム)
24.Choose me
25.Blooming
26.Different
27.Giovanni
28.DOMINATION


鷹取山

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先週は名登山家の加藤文太郎について書いた。彼の出身は兵庫県だが、漫画版「孤高の人」では神奈川県横須賀の出身とされている。現代版の若き文太郎は、その横須賀の鷹取山でクライミングの修行を積む様子が描かれていた。私も少しボルダリングをかじった身としてこの鷹取山に興味を持っていたので、昨年秋に娘を連れて行ってみた。

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横須賀の街外れで、しばらく坂を登ると鷹取山公園に到着。展望が良く、横須賀の市街や海が見渡せた。

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少し行くと巨大な垂直の絶壁が聳え立っていた。昭和初期まで凝灰岩の採石場だったことから、このような奇観が出来たらしい。

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岩壁には無数の穴が空いてるが、これは全てハーケンの跡らしい。これまでどれだけ多くのクライマーがここに挑戦したかを物語っている。

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岩壁にはクライマー達がロープを張りながら果敢に攻めていた。ここでのクライミングには鷹取山安全登山協議会への登録が必要とのこと。私にはとても無理だが、見てるだけでも楽しめる。

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裏側の階段を登ると岩壁の上にある鷹取山(139m)山頂の展望台まで行けた。上から見ると足がすくむが、クライミングに成功した後にここから見ればきっと最高なのだろう。

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鷹取山には他にも見所がある。ルートから外れたところに無数にある仏像壁画群。古そうに見えるが昭和40年代とわりと最近のものらしい。

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そして山路をしばらく歩くと姿を現したのが磨崖仏。高さ9mもあるこの巨大な弥勒菩薩尊像も昭和35年の制作だという。

もっとも娘は岩壁も仏像も全く興味を示さずずっと早く帰りたがっていたので、全然ゆっくり見ることが出来ず。やっぱり1人で行くべきだったか。。

「新編 単独行」 加藤文太郎

新編 単独行 (ヤマケイ文庫)
加藤文太郎
山と渓谷社
2010-11-01





第1章 単独行について
 単独行について
 冬・春・単独行ー八ヶ岳/乗鞍岳/槍ヶ岳/立山/奥穂高岳/白馬岳
 一月の思い出 - 劒沢のこと
 僕の単独(富士・冬)
 私の冬山単独行
第2章 山と私
 私の登山熱
 山と私
 山へ登るAのくるしみ
 初めて錯覚を経験した時のこと
 冬山のことなど
 山に迷う
 穂高にて
第3章 厳冬の薬師岳から烏帽子岳へ
 初冬の常念山脈
 槍ヶ岳・立山・穂高岳
 厳冬の薬師岳から烏帽子岳へ
 槍から双六岳及び笠ヶ岳往復
 厳冬の立山、針ノ木越
第4章 山から山へ
 北アルプス初登山
 兵庫立山登山
 縦走コース覚書
 兵庫乗鞍-御嶽-焼登山記
 兵庫槍-大天井-鷲羽登山
 南アルプスをゆく-赤石山脈・白根山脈縦走
 山行記
 神戸附近の三角点
 冬の氷ノ山と鉢伏山
 春山行
加藤・吉田両君遭難事情及前後処置
後記(遠山豊三郎・島田真之介・加藤花子)

2度目の緊急事態宣言が発令中なので、休みの日は出来る限り外出を控えて、もっぱら読書に勤しむ。積み本というのだろうか、とかく読む本は常にある。

昭和初期の名登山家 加藤文太郎(1905-1936)。私が最初に彼を知ったのは坂本眞一の漫画「孤高の人」だった。これは実際の加藤文太郎の姿ではなく現代版のリメイクで、ボルダリングで頭角を現した彼が国内の高峰群を冬季単独行で制覇した後に、カラコルムのK2に挑むというストーリーだった。

その後に原作である新田次郎の名著「孤高の人」を読んだ。人付き合いの下手な彼が、一日で六甲山脈を全縦走したことを皮切りに、北アルプス等を冬季単独で制覇した末に、初めてパーティを組んだ北鎌尾根で遭難死したという内容。正に孤高という彼の山行に感銘を受けたものの、事実とは少し異なるということを知った。

そして行き着いたのが本人が書いたこの「単独行」だった。ここには彼自身による人間らしい飾らない言葉が綴られている。

文太郎は1905年に鳥取県浜坂の生まれだ。その後神戸で三菱造船の技師として働く傍ら、山歩きに目覚める。六甲山後の山行として本書ではその後の氷ノ山等の兵庫アルプスへの登山が頻出する。当地の各山を兵庫槍、兵庫乗鞍などと呼ぶあたりお茶目な一面を見せている。

憧れの日本アルプスに赴くようになってからは恐ろしい勢いで制覇していった。燕〜大天井・槍・穂高〜上高地〜乗鞍〜木曽駒を11日間で、戸台〜千丈〜甲斐駒〜台ヶ原〜八ヶ岳〜浅間山を5日間など、どれも単独行である。

夏期に全て制覇した彼はやがて厳冬期の山行へとのめり込んでいく。自ら登山経験を積む中で、行動食として甘納豆を常備したり、目出し帽を開発したりと工夫も重ねた。そして薬師岳〜烏帽子岳縦走や槍〜笠ヶ岳ピストンなど、充分な睡眠も取らずに夜通し踏破している。雪穴を掘って仮眠を取る際にも直前に温かいものを食べれば凍死しないと確信していたようだ。しかしとても常人は真似をしてはいけないだろう。

確かに彼は人付き合いが得意ではなかったが、決して常に孤独だったわけではなく、同じ山仲間と山行を共にすることもあった。しかし岩登りやスキーに苦手意識があったのと、彼の歩くスピードが人並み外れていたことから、必然的に単独行が多くなっていた。

昭和11年冬、文太郎は後輩吉田富久と北鎌尾根から滑落後に遭難し還らぬ人となった。新婚で娘も産まれたばかりだった。後記にある花子夫人の気丈な寄稿文が胸を打つ。

私自身も山行は基本的にいつも単独なので、この偉大な先人から学ぶことは多かった。しかし単独行に付き纏う危険については常に注意しなければならないという思いも新たにした。

Phil Spector 他界

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今年は年明けから訃報が続く。60年代の名プロデューサーPhil Spector (フィル・スペクター)が他界した。享年81歳だった。

真っ先に思い返されるのは"Be My Baby"のイントロだ。タメとエコーの効いたドラムの後に流れてくる目眩くような音の洪水。この1963年の名曲はRonnieの歌声とも相まり、当時のドリーミンなアメリカを象徴している。

バンドサウンドに分厚いコーラスやらブラスセクションやらストリングスなど、とにかく片っ端から音を積み上げるこのウォール・オブ・サウンドが与えた影響は大きかった。彼がいなければ、Brian Wilsonの「Pet Sounds」も、Leon Russelのスワンプロックも産まれていなかったと断言して良いだろう。

後年はドラッグや奇行が目立つようになり、しまいに殺人まで犯し収監された。こうした悪行で名声が傷ついたのはもったいないが、音楽史に残した功績は消えることはないだろう。
 
RIP


Tim Bogert 他界

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Vanilla Fudge・Beck, Bogert & Appiceのベーシスト・ボーカルTim Bogert (ティム・ボガート)が去る1月13日に亡くなった。享年76歳だった。

Vanilla Fudgeは本当に強烈だった。1967年にアメリカの東海岸からSupremesのカヴァー"You Keep Me Hanging On"でデビュー。原曲を叩き壊すような斬新なアレンジと派手な演奏が鮮烈で、アルバムは全米6位を記録した。

特にTimとCarmine Appiceのリズムセクションは強力だった。個人的にはCreamのJack Bruce & Ginger Baker、Jimi Hendrix ExperienceのNoel Redding & Mitch Michelleと並ぶ60年代の3強リズム隊だったと思っている。

2人はVanilla Fudge解散後にCactusを結成。さらにその後は念願だったJeff BeckとともにBeck, Bogert & Appiceを組み来日も果たしている。

Vanilla Fudgeはその後も何度か再結成をしているが、近年Timは体調不良のため参加していなかった。

RIP


オリンピックミュージアム

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新型コロナウィルスの第3波の猛威は留まるところを知らない。先日また1都3県に緊急事態宣言が発令され陰鬱な年明けとなった。昨夏から今夏に延期となった東京オリンピック・パラリンピックの開催もより遠ざかった感がある。

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そんなオリンピックであるが、昨秋に聖火が日本オリンピックミュージアムで公開されていた。これを観に行った時の様子も一応書いておこうと思う。ミュージアムは完成した新国立競技場の隣にある。

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館内に入ると、古代ギリシアのオリンピックの起源や、クーベルタンによる近代オリンピックの創設など、長い歴史が貴重な資料とともに紹介されていた。

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これまでの各大会で使用された聖火リレートーチ。1964年の東京オリンピックのものもあった。

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1964年東京大会、1972年札幌大会、1998年長野大会の各大会のメダル。札幌大会だけ銀がなかった。

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色々な競技での選手の身体能力を実感できるような体験もあったのだが、あいにく感染防止のために休止中だった。

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これがギリシアから特別機で運ばれてきたという東京2020の聖火。金色のランタンの中で小さな炎が揺れていた。

実は私も仕事の関係で何年も前からオリンピックの開催に向けてかなりの時間と労力を費やしてきた。そこで関わった多くの世界中の関係組織や企業の苦労も知っている。それだけに今のこの日本と世界の状況がやるせない。経済も大事だが、この負のスパイラルを終わらせるために今が正念場だろう。このトンネルの先の晴れた夏空が見たい。

2020年 備忘録

謹賀新年
昨年は世界中で歴史的な厄年となった。個人的にも仕事が激減し休業も増えた。もっとも一昨年までは有給などろくに使ったこともなかったので、この機に色々山やミュージアムへ行き、本を読んでみた。報道や状況を気にしながらではあったが。

<山>
①八丈富士(西山) (854m, 東京)
③御岳山(929m)・大岳山 (1,266m, 東京)
・夜叉神峠 (1,770m, 山梨)
・陣馬山 (857m, 東京/神奈川)
・三国山(960m)・生藤山 (990m)(東京/神奈川/山梨)
・羅漢寺山(弥三郎岳)(1,058m, 山梨)
・大室山(580m, 静岡)
・三頭山(1,531m, 東京/山梨)
・鷹取山(139m, 神奈川)
②蛭ヶ岳(1,672m, 神奈川)
・大菩薩嶺(2,056m, 山梨)

昨年は奥多摩によく通った。まだ鷹ノ巣山や雲取山などを残しているが、今年からは本格的に山梨に進出したい。

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<ミュージアム>
②絵のみち・祈りのこころ - 日本画家 後藤純男の全貌 @千葉県立美術館
・谷文晁×富士山 -山を写した時代の寵児- @静岡富士山世界遺産センター
・書物で見る日本古典文学史 @国文学研究資料館
・小島善太郎展 @ひの煉瓦ホール
・不洗鉄展 @古美術きうん
・石川直樹 講演会 @東京都立多摩図書館
・かこさとしの世界展 @八王子市夢美術館
・ロベール・ドアノー展 @横浜そごう美術館
・武蔵野と里山の風景 @ギャラリーコンティーナ
④ショパン - 200年の肖像 @練馬区立美術館
・金澤翔子展 @ギャラリーコンティーナ
・描かれた土方歳三 @日野新選組のふるさと歴史館
・開館記念展Ⅰたまびらき @たましん美術館
・昭和天皇・香淳皇后の御服 @昭和天皇記念館
・創立84周年 日本山岳画協会展 @東京都交通会館
・コレクションに見る山 @山梨県立美術館
・希望のひかり展 @西山美術館
・真喜志勉TOM MAX Turbulence1941-2015 @多摩美術大学美術館
・リケイ考古学 @東京都立埋蔵文化財調査センター
・熊谷榧 油絵小品展 @安曇野山岳美術館
・槍ヶ岳 彩り~山小屋スタッフ5人展~ @田淵行男記念館
・博物学と登山 @大町山岳博物館
①日本山岳画協会 北アルプス展望美術館展 @北アルプス展望美術館
・平岡忠夫新作巨樹絵画展 @日原森林館
・倉田三郎展 @日原ふるさと美術館
・田代由子展 @奥多摩町立せせらぎの里美術館
・国立公園 その自然には物語がある @国立科学博物館
・東京2020オリンピック聖火 @日本オリンピックミュージアム
・航空スポーツの世界 @航空科学博物館
・手書き、ひらめき、おもいつき展 @ジブリの森美術館
・絵心を描く作品展 @峠の小さな美術館
③バンクシー展 天才か反逆者か @横浜アソビル
・モノクロームの冒険 @根津美術館
・MANGA都市TOKYO @国立新美術館
・私たちは、マジで___が大好きなんだぜ!展 @FabCafe Tokyo
・THIS IS JAPAN IN TOKYO ~永遠の日本美術の名宝 @東京富士美術館
・ダヴィンチ没後500年 夢の実現展 @東京富士美術館
・クールベと海 @山梨県立美術館
・第5回 白山眺望大賞受賞作品展 @深田久弥山の文化館
⑤生誕150年 大下藤次郎と水絵の系譜 @群馬県立館林美術館
・前田真三写真展 ふるさと完全版 @八王子市夕やけ小やけふれあいの里 前田真三写真ギャラリー

ミュージアムは少しでも気になったものは片っ端から行ってみたら、結果かなりの数になった。もうこんなに行くことはないだろうな。

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<本> (敬称略)
・「氷壁」井上靖
・「芙蓉の人」新田次郎
・「私の履歴書 日本画の巨匠」東山魁夷・加山又造・平山郁夫
・「巨大アートビジネスの裏側」石坂泰章
・「クリフ・バートン」ジョエル・マクアイヴァー
・「南極点征服」ロアルド・アムンゼン
・「遥かなる未踏峰 上下」ジェフリー・アーチャー
・「武蔵野」柳田邦男
①「武蔵野の日々」高橋嬉文
・「夢幻花」東野圭吾
・「たゆたえども沈まず」原田マハ
・「赤毛のアン」L. M. モンゴメリ
・「黄色いテント」田淵行男
③「燃えよ剣 上下」司馬遼太郎
・「アルプスの少女ハイジ」ヨハンナ・シュピリ
・「ロッキー山脈踏破行」イザベラ・バード
・「ナンガ・パルバート単独行」ラインホルト・メスナー
・「初音ミクはなぜ世界を変えたのか?」柴那典
・「随想集 四季Ⅱ」串田孫一
②「孤高の道しるべ」上條武
・「おもかげ」浅田次郎
・「我らがパラダイス」林真理子
・「我らが少女A」高村薫
・「黒武御神火御殿 - 三島屋変調百物語六之続」宮部みゆき
・「ブラックチェンバーミュージック」阿部和重

本については昨年は意識して色んなジャンルに手を出してみたが。かなり手こずったものもあり、1か月に2冊ペースか。もっと読めたかもしれない。

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<訃報> (敬称略)
・コービー・ブライアント (1月)
・ショーン・レイナート (ex Cynic) (1月)
・ニール・パート (Rush)(1月)
・志村けん (3月)
・C.W.ニコル (4月)
・リトル・リチャード (5月)
・服部克久 (6月)
・ピート・ウェイ (UFO) (8月)
・エディ・ヴァン・ヘイレン (9月)
・筒美京平 (10月)
・まつもと泉 (10月)
・ショーン・コネリー (10月)
・矢口高雄 (11月)
・ショーン・マローン (Cynic) (12月)

やはり一番ショックだったのは志村けんさんだろう。身をもってコロナを怖さを教えてくれた。他にも敬愛する多くの人が亡くなった。RIP

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ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」
ギレリス(エミール)
ユニバーサル ミュージック
2015-05-20


ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 《悲愴 (Pathetique)》
1 第1楽章: GRAVE - ALLEGRO DI MOLTO E CON BRIO
2 第2楽章: ADAGIO CANTABILE
3 第3楽章: RONDO(ALLEGRO)

ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 《月光 (Moonlight)》
4 第1楽章: ADAGIO SOSTENUTO
5 第2楽章: ALLEGRETTO - TRIO
6 第3楽章: PRESTO AGITATO

ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 《熱情 (Appasionata)》
7 第1楽章: ALLEGRO ASSAI
8 第2楽章: ANDANTE CON MOTO
9 第3楽章: ALLEGRO MA NON TROPPO - PRESTO

毎年年末になると世界中でベートーベンの第九が盛んに演奏されるのが恒例だ。私も昔学生の頃年末にクラシック好きの彼女に連れられて第九を聴きに行ったことがある。当時私は完全にロックしか興味なかったのだが、迫力ある演奏と合唱に感銘を受けたのを覚えている。

今年はベートーベン生誕250周年ということで、日本国内でも数多くのベートーベン絡みのコンサートが企画されていた。しかしこれらのほとんどは、今年世界中に蔓延した新型コロナウィルスの影響により中止や延期となってしまった。中でも毎年ゴールデンウィークに開催されていた国内最大級のクラシックの祭典「ラ・フォル・ジュルネ」では大々的にベートーベンイヤーが祝われる予定だったが、当然これも中止となっている。

ベートーベンは交響曲や協奏曲をはじめ無数に作曲しており、あまりにも奥が深い。そのため私のような初心者には触れづらいのだが、あえて言わせてもらえれば、私が一番好きなのがこの3大ピアノソナタだ。生涯で作曲した32のピアノソナタのうち最も有名な3つである。

第8番「悲愴」
この悲愴という題名はベートーベン自身が名付けたもの。第一楽章と第三楽章は、流れるようなアップテンポで、美しくもどこか物悲しい。ただ第二楽章だけは、全く雰囲気が異なり、どこまでも穏やかで優しい。私の中ではショパンの"牧童"と並んで最高の癒しピアノ曲となっている。

第14番「月光」
恐らくベートーベンのピアノ曲の中で最も有名なのがこの第一楽章だろう。この耽美的なメロディは他ジャンルでも多くカヴァーされている。月光という題名は正に雰囲気にピッタリだが、これはベートーベン自身が付けたものではなく、詩人レルシュタープが「スイスのルツェルン湖の月光の下で波に揺れる小舟のようだ」と評したことから付けられている。このジャケットもその情景そのもので良い。
また物凄く早い運指で圧倒される第三楽章もお気に入り。ピアノの得意な私の仕事仲間の女性は、むしゃくしゃした時はストレス発散のためにこれを弾くのだと言っていた。こんな曲を弾けたらさぞ気持ち良いだろうが、弾けるようになるまで練習することが非常にストレスフルな気がする。

第23番「熱情」
この曲の題名もベートーベンの命名ではなく出版商によるものらしい。しかし題名通り情熱的な旋律が展開される。エミール・ギレリスはかつてのソ連の名ピアニストだが、激しい超絶技巧としっとりとした美しさを織り交ぜながら素晴らしい演奏を聴かせてくれている。

現在世界中の音楽業界は演奏の機会を奪われ瀕死の状態で喘いでいる。来年は早く収束し、世界に音楽演奏が還ってきてくれることを祈っている。


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