VIPER 「Theatre Of Fate」 (1989)

シアター・オヴ・フェイト
ヴァイパー
ビクターエンタテインメント
1991-07-21


1.Illusions
2.At Least a Chance
3.To Live Again
4.A Cry from the Edge
5.Living for the Night
6.Prelude to Oblivion
7.Theatre Of Fate
8.Moonlight

去る6月8日、ブラジルのHR/HMボーカリスト・ミュージシャンAndre Matosが急逝したということを音楽ニュースで知った。死因は心臓発作、享年47歳という若さだった。

Andre MatosといえばANGRA以降のキャリアに焦点が当たりがちだが、私にとって思い出深いのはVIPERである。1991年に日本盤でリリースされた2nd「Theatre Of Fate」がとにかく衝撃的で、こんな完成度の高いものが何故ブラジルから?と驚いた。Sepultraの「Arise」が出たのも同年だったので、ブラジルのHMシーンが一気に注目を集めた年だった。

フルートも交えた叙情的なインストで幕を開け、珠玉のファストチューンがずらりと並ぶ。適度にヘヴィでありながらもメロディアスで、テクニカルなギターソロも美麗。Andreの伸びやかなハイトーンも力強い。リズムチェンジし緩急織り交ぜたり、中間部で予想外の展開を見せるあたりはプログレっぽくもある。

本国の発表は1989年なので、Helloweenが「Keeper Of The Seven Keys Ⅱ」を出した翌年だ。その後ドイツで無数のHelloweenフォロワーが竹の子のように登場したが、そうした凡百のバンドが束になっても到達出来ない高みを既にブラジルで極めていたことに驚きを覚える。

マイナーキーの4曲が続いた後に、突き抜けるような高揚感のM6も素晴らしい。このアルバムは人生にもがく若者が自己を発見するというコンセプトアルバムにもなっているが、この歌詞も注目に値する。

そしてハイライトはAndre作曲のM8。ベートーヴェンのピアノ曲”月光”を大胆にアレンジしたこの曲は、クラシック素養のあるAndreの真骨頂。Andreの絶唱と、ラストのバイオリンが涙腺を刺激する名曲だった。

残念なことにその後VIPERはAndreが脱退したことで失速する。一方AndreはANGRAを結成し「Angels Cry」で華々しくデビュー。こちらは期待された方向性で人気を博したが、個人的には「Theatre Of Fate」を超えることは出来なかったと思った。VIPERとしては突然変異的に生まれた名盤だった。


「ジョン・ラスキンと地の大聖堂」

ジョン・ラスキンと地の大聖堂
アンドレ エラール
慶應義塾大学出版会
2010-07-01


序文 ラスキンの石について
第1部  山の発見へ(1823年〜1835年)
 第1章  青い山々
 第2章  あそこに、エギーユが!(1833年)
 第3章  とどまれ、とどまれ、そして眺めよ、あれはシャモニーだから!(1835年)
第2部  ソシュール、ターナー、クーテットを道案内として(1842年〜1844年)
 第4章  私がしたい仕事……(1841年〜1842年)
 第5章  夜明けに孤立した山の頂上に立ち給え……(1843年)
 第6章  新しいガイド、ジョゼフ・クーテットとビュエに登った(1844年)
 第7章  私はアルプスの真の秘密のいくつかに近づいた(1844年の日記)
第3部  ヴェネツィアとシャモニ−のあいだ……(1845年〜1856年)
 第8章  私の本当の国(1845年〜1846年)
 第9章  シャモニ−では、革命はなかった(1847年〜1849年)
 第10章  私は『ヴェネツィアの石』の代わりに『シャモニーの石』を書いていただろう…(1849年〜1856年)
 第11章  山の美について、あるいはシャモニーの石(1856年)
第4部  失われ、見出されたたシャモニー(1856年〜1888年)
 第12章  シャモニ−は完全に汚染された(1856年〜1865年)
 第13章  アルパイン・クラブの紳士たち……(1865年)
 第14章  親愛なるシャモニーの老ガイドは逝った(1865年〜1877年)
 第15章  雲なきシャモニーの雪のやすらぎの下に(1877年〜1900年)

三菱一号館美術館で「ジョン・ラスキン生誕200周年記念 ラファエル前派の軌跡展」をやっていた。ラスキンの山岳画を目的に行ってみたところ、「ラ・フォリの滝」など僅かながら拝むことが出来た。ラスキンとターナー以外はほとんど良く観なかったが。。

ジョン・ラスキン(John Ruskin, 1819-1900)はイギリスの美術評論家・思想家である。建築や地質学、社会学など幅広い分野の著作があるが、中でも特にアルプスの山岳美について多く著した。これはそんな彼の山との関わりをテーマとした伝記である。ちなみに本著は先日登った丹沢山みやま山荘の本棚にも置かれていた。

彼はイギリスの裕福な商人の一人息子として生まれた。子供の頃に家族旅行で訪れたフランスのシャモニーでアルプスの美に魅了される。彼は身体が弱かったこともあり、登山にはあまり興味を持たなかったかわりに、ひたすら観察することに執心した。

通常シャモニーと言えばモンブランだが、彼はそれよりもエギーユ(先鋒)群に心を奪われた。氷河や岩石の研究をし、わずか15歳で地質学の論文を発表している。また山は美術の対象でもあり常にスケッチをしていた。随所に引用される彼の日記や著作には、彼のシャモニーでの詳細な観察が記録されている。朝焼けの先鋒、刻々と変化する雲、白く輝く氷河、etc。シャモニーの山岳美を誰よりも良く理解し表現していた。

当時イギリスの美術界で山岳画を描いていたのはターナーくらいだったが、その頃は画風が変わり酷評されていた。そのターナーを擁護するために「近代画家論」を執筆したのもこうした流れだった。

一方でラファエル前派と呼ばれる若い画家達も支援していたが、その中のジョン・エヴァレット・ミレイに妻を盗られたのは有名な話だ。これを読むと彼の過保護な両親が彼らの結婚生活を破綻させたことが分かる。

一時はシャモニーの土地まで購入した彼だったが、その後のリゾート開発や氷河の後退といった景観の変化には憤慨した。きっと今のトンネルやロープウェイを見たら卒倒するかもしれない。それでも彼の愛したシャモニーを一度訪れてみたいと思う。

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檜洞丸登山

西丹沢にはヒルがいないということを、ある丹沢の師匠が教えてくれた。また5月は檜洞丸のシロヤシオツツジが綺麗とのこと。そこで開花の情報が入った直後の平日に代休を利用して西丹沢に向かった。大雨の翌日、天気予報では快晴だった。

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西丹沢ビジターセンターに車を停め、8:00にツツジ新道を登り始める。

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ゴーラ沢出合。前日の大雨で水量が増していたが、何とか渡渉できた。

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登るにつれて霧が出てきた。幻想的ではあるが、眺望は全くない。

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ツツジ新道なのに、なかなかツツジが見当たらない。ようやくミツバツツジを見つける。

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目当てのシロヤシオも少しだけ拝むことが出来た。やはり時期的に少し早かったようだ。

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11:30に檜洞丸山頂(1601m)に到着。霧は晴れたが、曇天のため眺望は全くなし。。

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山頂直下の青ヶ岳山荘で令和カップラーメン(600円)を頂く。山頂で会った方と山談義に花が咲いた。

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帰りは犬越路を回ろうと思っていたが、大雨で橋が流されたとのことで、石棚山(1351m)経由で下山する。途中少し雲が晴れ、ユーシン方面が見えた。

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ストックがあってもとにかく膝がツラくて、コースタイムオーバーで箒沢公園橋に到着。丹沢で残るは蛭ヶ岳だが、あまり無理できなそうだな。

羊蹄山

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先日の北海道の旅の最大の目的は羊蹄山(1,898m)を見に行くことだった。羊蹄山は別名「蝦夷富士」とも呼ばれている通り、富士山に非常によく似ている。日本全国には色んなご当地富士があるが、その中でも特に見事な山だと思う。

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羊蹄山に登ったこともあるという洞爺湖畔の食堂のおばちゃんは、本物の富士山を見た時に全く感動がなかったと言っていた。標高が全く違うことを分かってはいても、これだけ似ていれば仕方ないだろう。

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かつて深田久弥は「日本百名山」の中で「この山を単に羊蹄山と略して呼ぶことに私は強く反対する。古く日本書紀斉明朝5年(659年)にすでに後方羊蹄(しりべし)山と記された歴史的な名前である」と書いていた。しかし地元の人は皆羊蹄山と呼んでいたし、誰も後方という意識はない。

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羊蹄山は真狩村・ニセコ町・倶知安町・京極町・喜茂別町と5つの町村にまたがって位置しているが、各地の人々は自分の住む土地から見る羊蹄山が一番だと言っている。今回の旅では一周して全方位から眺めてみたが、正直あまり違いが分からなかった。富士山についても山梨と静岡の人達は同じように言っているが、その土地の拘りがあるようだ。

地元に誇れる山があることは羨ましい。雪がなくなるのは7月らしいので、その時期に一度登りたいものだ。

春の北海道

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先月また北海道に出張で行った。大抵空港絡みの仕事がメインなので、初日は千歳で諸用をこなす。そして翌日は休みを取っていたので、夜レンタカーでそのまま洞爺湖温泉へと向かった。

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泊まりは安い旅客ホテル。素泊まりで5500円だが、設備も値段相応。でも温泉は良かった。

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夜は近くの定食屋で海鮮丼とサッポロビール。店のおばちゃんが2000年の火山噴火の時大変だった話を色々してくれた。

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翌朝なぜかまた夜明け前に目が覚めたので湖畔を散歩。朝焼けの洞爺湖が美しかった。

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前夜のおばちゃんの話を聞いて、金比羅山火口を見に行ってみた。その巨大さに噴火の凄まじさを実感した。

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北へ進むと近づいて来るのが羊蹄山(1,898m)。今回はこれを見るのが最大の目的だった。これについてはまた後日。

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その西にあるのがニセコアンヌプリ(1,308m)。今や世界的に有名なスキーリゾートであり、もはや日本ではなかった。

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羊蹄山の東側にある尻別岳(1,107m)は羊蹄山と対になる山である。羊蹄山ほど高くはないが、気になる山だ。

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最後に支笏湖に寄って、風不死岳(1,102m)と樽前山(1,041m)を拝んだ。樽前のドームからはこの日も噴煙が上がっていた。

他にも有珠山(737m)や徳舜瞥山(1,309m)、恵庭岳(1,320m)などひたすら山の写真を撮りながら走り回った。北海道のこのエリアはとにかく火山だらけで独立峰が多い。山容はどれも特徴的で、雪化粧をした様子はみな見事。峠の路面も雪はなくドライブ日和だった。次は見るだけでなく、どれか登りたいものだ。

ローリングストーンズ展

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TOC五反田メッセで開催されていたローリングストーンズ展(Exhibitionism)に行って来た。実はここは勤め先に近いのだが、平日は忙しくて仕事帰りには行けず、結局休みの日に行った。

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最初に大部屋で迫力のある映像を見た後に再現されていたのが、彼らがデビュー前に共同生活をしていたロンドンのアパート。散らかったビール瓶やタバコやレコードだけでなく、汚いキッチンまで完全再現されていて笑った。

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続いてはデビュー時の資料。直筆のアンケートや契約書の他にキースの日記まであり「1963年1月16日、リハーサル。ステュとビルが来なかった」と書いてあってまた笑った。

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レコーディングスタジオまで再現されていた。実際に使用した楽器にコンソール、録音テープまで展示されていた。

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キースやロニーらのギターもずらりと並んでいた。

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楽曲をいじれるデジタルコンソールもあった。ミックには悪いがボーカルは消して各楽器音を堪能した。

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ここからは彼らのデザイン関連の展示で、ベロマーク、ツアーポスター、アルバムジャケット、ステージセット、映像作品まで様々。アンディ・ウォーホルの油彩や鉛筆の肖像画も見ることが出来た。

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ステージ衣装もデビュー時から最近のものまで50着以上。さらにはバックステージの再現や3D映像、ロニーの絵心のあるリハーサルリストなどまで。気付いたら3時間も経っていた。

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行く前は3500円は高いなと思っていたが、Stonesの全軌跡を辿れる展示内容にむしろ安いと思った。Stonesファンなら是非。

岩殿山登山

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GW中に娘と奥多摩の三頭山に登る予定だったのだが、あいにく雨で行けず。代わりに別の日に単独で山梨の岩殿山に行った。中央道を走ると大月でいつも見える断崖絶壁の山で、低山ながら見所が多く人気がある。

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この辺の山は駅からのアクセスが良い。車もなかったので珍しく電車で向かう。大月駅に到着し9:40から浅利へ向かって歩き始めた。

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浅利川に沿って歩くも登山口がなかなか見つからず手間取った。GWなのに他に登山者も全くいなかったが、どうやら皆逆ルートだったようだ。

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この時期はとにかく新緑が綺麗。さらにヤマツツジも至る所で咲いており、急登の疲れも癒された。

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11:50に稚児落し(590m)に到着。200mの断崖絶壁に足がすくみ、名前の由来がさらに怖さを倍増する。ビビりながらも崖上で30分昼休憩。

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この後は稜線歩き。眺望は良いが、天神山(596m)、鎖場、築坂峠と結構なアップダウンが続く。崩落箇所もあった。

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13:45に岩殿山(634m)に到着。ここは戦国時代に小山田氏の岩殿城があった山であちこちに城跡が残っている。

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また岩殿山は秀麗富嶽十二景の1つ。最初は高川山に隠れていたが、ここからの眺めは流石秀麗。

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もう1つ目当ては、中腹にある岩殿山ふれあい館。ここには山岳写真家 白旗史朗氏の写真館があり、秀麗富嶽十二景の作品が拝めた。
低山だが満足感のある山行だった。

改元

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昨年から平成最後の●という謳い文句を耳タコなほど見聞きしてきた。そうしたものに特に関心を持たずにいたが、それも今日で終わると思うと多少の感慨もある。

明日からは令和となる。初めて国書である万葉集を典拠とした元号とのこと。正直まだ違和感があるので、娘と習字してみた。小4の娘は結構習字が得意なのだがなかなか気が乗らず、二画目からは少し本気になってくれた。。

今回の改元は天皇陛下の退位に伴うもの。こんなことを言うと大変失礼だろうが、天皇陛下は私の亡くなった祖父にとても似ていた。そのため勝手ながら親近感を覚えていた。なので今回の退位は少し寂しいものがある。

一方で、皇太子殿下にも親近感がある。それは同じ山好きという点にある。日本山岳写真協会展で殿下の迫力のあるアイガー北壁を拝見して以来、国内外の錚々たる山々を踏破されていることを知った。

今年の始めに行われていた歌会始の儀で殿下の句も披露されていたが、これにも感銘を受けた。
即位後はさらにお忙しくなるだろうが、どこかの山でお会いすることが出来れば幸甚である。

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千住博展

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千住博さんは、ニューヨークを拠点に活躍する現代日本画の巨匠である。2月に日本橋三越で「画業40年 千住博展」、3-4月には横浜そごう美術館で「高野山金剛峰寺襖絵完成記念 千住博展」が相次いで開催され、多くの作品を目にすることが出来た。自然風景の中から各要素に焦点を当て、極限まで突き詰める独特な画風は世界的に評価も高い。今回特に感銘を受けたものを挙げてみる。

①「ウォーターフォール」シリーズ
千住博と言えば滝。ヴェネチアビエンナーレ受賞以来、代名詞的テーマ。昨年NHKのドキュメンタリーでその制作風景を目にし、垂らしこみという手法を知った。斬新ながらも水の動きが見事に表現されていた。

②「断崖」「地の果て」シリーズ
捨てようと思った和紙の皺から着想したとは恐れ入った。細かい岩肌を見ていると、クライマーではないが、思わずどうやって登ろうかと考えながら見入ってしまった。

③「水の記憶」シリーズ
最終的に辿り着いたという水墨画表現。墨の滲みを活かした曇り空は、観る者の心も吸い込むような不思議な表現だった。

④「四季屏風・春、夏、秋、冬」
日本橋三越での目玉展示。全長30mにもなる大作。どれも素晴らしかったが、特にストラヴィンスキー「春の祭典」に触発されたという春の夜桜が見事だった。黒い下地にまず黒い幹から描いているのを見て感心した。

⑤ 金剛峰寺襖絵「瀧図」「断崖図」
横浜そごう美術館での目玉展示。金剛峰寺1200年を記念し制作され、来年奉納される前に今回一般公開された。空海に捧げられた本作は集大成とも言える大作だった。

映像の中で語っていた、芸術とは国境や時代を越えて人々に感動や共感・癒しを与える現代の宗教であるべきだ、という言葉もとても深かった。今度軽井沢にある千住博美術館にも行ってみたい。

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宮ヶ瀬探訪

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先日は家族で宮ヶ瀬にも行ってきた。まだギリギリ桜を見ることが出来たが、目的は花見ではない。

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まず最初に立ち寄ったのは、オギノパン本社工場。ここは無料で工場見学が出来る上に、出来立ての様々なパンを食べられる。私は丹沢あんぱんを堪能し、妻と娘は揚げパンに大喜びしていた。

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続いて行ったのは宮ヶ瀬ダム。春以降は毎月第2日曜日に観光放流が実施されている。結構な人だかりで、予想以上の水量と勢いに歓声が上がっていた。

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最後に訪れたのは服部牧場。神奈川県で唯一の牧場で、様々な動物と触れ合うことが出来る。早速乗馬体験をさせてもらう。17歳のサクラという名のおばちゃん馬。

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続いては牛舎で乳搾り体験。名前はウシコ(笑)。結構巧く絞れてたと思う。

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広い牧草地では沢山の羊たちもいて、娘は草をあげるのに夢中になっていた。

他にもヤギ、ミニブタ、ウサギ、シープドッグ、ニワトリ、アヒルなど、様々な動物がいた。さらには作り立てのソフトクリームやドイツソーセージなんかも食べられ、一家で楽しませてもらった。動物好きの娘には楽園だったようで、また連れて行くことを約束させられた。

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