Isis 「Oceanic」 (2002)

オーシャニック
アイシス
HOWLING BULL Entertainmen
2002-09-13


1. The Beginning And The End
2. The Other
3. False Light
4. Carry
5. Maritime
6. Weight
7. From Sinking
8. Hym 

先週のCave Inの所属するボストンのHydraheadは、ポストハードコアを語る上で重要なレーベルです。このHydraheadのオーナーがAaron Turnerであり、彼が率いたバンドが今週ご紹介するIsisです。

Isisの結成は1997年。1stフルアルバム「Celestial」とその後リリースされたミニアルバム「Sgnl>05」では整合感のあるスラッジコアという感じでした。勢いを重視するハードコアの中で、スラッジコアとはミドルテンポでヘヴィなリフを塗り重ねていくのが特徴で、このジャンルの先達であるNeurosisの影響が強く出ていました。

しかし2ndである今作ではそこから更に進化しています。最大の変化は動と静のコントラスト。動パートでのAaronの咆哮とともに激しいスラッジの一方で、各曲の冒頭や中間部ではポストロック的なクリーンでメロディアスな静パートが配されています。これにより動と静の両パートがそれぞれをより効果的に引き立てることに成功しています。イメージはタイトルやジャケットに現れているような暗い大海。ゆっくりとたゆたう海原が、次の瞬間に激しい荒波となりうねり出す。そのドラマティックなスケールの大きさが圧倒的です。

唯一難点を言うなら、ドラムの音でしょうか。これはプロデュースのせいなのかもしれませんが、重いヘヴィパートでもドラムの音が妙に軽いのが少し気になりました。

何度か来日もしましたが、結局見に行けないまま、2010年に解散してしまいました。再結成しないかな。

 

Cave In 「White Silence」 (2011)

White Silence
Cave in
Hydrahead Records
2011-05-24


1. White Silence
2. Serpents
3. Sing My Loves
4. Vicious Circles
5. Centered
6. Summit Fever
7. Heartbreaks, Earthquakes
8. Iron Decibels
9. Reanimation

今年の3月28日にCave Inのベーシスト・ボーカルCaleb Scofieldが交通事故のため亡くなりました。享年39歳でした。

Cave Inは1995年にボストンでSteve Brodskyを中心に結成。この時彼らはまだ高校生でした。98年にインディーのHydraheadから「Until Your Heart Stops」でデビュー。彼らの独創的なカオティックハードコアはシーンで注目を集めます。しかしSteveが喉を痛めたと同時に、本来持っていたメロディセンスも開花。2000年の「Jupiter」では全く異なるスペーシーロックを提示し新たなファンを獲得します。2003年にはRCAから「Antenna」でメジャーデビューするものの、音楽性にまで色々注文をつけられることに嫌気が差し、以降はまた古巣に戻りハードコアに原点回帰をしています。

この「White Silence」は遺作となった2011年の最新作ですが、ここではそれまでの様々な音楽性を融合した集大成となっています。前半はカオティックやオールドスクールなハードコアチューンで攻め立てる一方で、後半はスペーシーやアコースティックで聞かせます。これが散漫な印象を与えずに全てがCave In色となっているのは、それまでのキャリアの賜物でしょう。

私は2006年の来日時にクアトロ公演を観に行きましたが、高度なテクニックと勢いを見せつける熱いライブでした。ステージ中央のSteveがメロウなボーカルも聞かせる一方で、左手に立つCalebは正にザ・ハードコア。ムキムキの体躯、腕にビッシリの墨、迫力のある咆哮と重低音ベースが今でも印象に残っています。きっと彼なしでのバンド存続は難しいのではないでしょうか。

RIP

  

「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展

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恵比寿のSUBARUビルで開催されていた「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展を観に行って来ました。これは戦後の代表的な日本画家 加山又造(1927-2004)の世界観を現代クリエーター達が再構築するというもの。

元々モダンな感性も備えた作品なので相性も良く、原画も含め全てスマホ撮影可なのも嬉しい。以下は特にお気に入り5選。やっぱり山岳画ばかりですが。

「おぼろ」
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真っ暗な中で舞い落ちる桜吹雪と篝火の空間演出が絶妙でした。

「火の島」
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ライバル横山操の「炎炎桜島」に触発された巨大な作品。デジタル動画化されていて凄い迫力でした。

「黄山雲海」
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これは原画のままでしたが、むしろそれが有難い。現在の待ち受け画面。

「満月光」
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これは特に好きな作品。横山操へのレクイエムだったそう。炎炎桜島とのトランジション映像だったので原画が見たかった。

「墨龍」
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山梨久遠寺の天井画の複製。金箔に吹き付けた墨を拭き取ることで龍を浮かび上がらせるという製作時の様子を映像で知ることが出来ました。

⑥ おまけ
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 SUBARUということでこんなデコ車もありました。ちょっと欲しいかも。

「生誕150年 横山大観展」

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今月から注目の美術展が目白押しです。まずは国立近代美術館で開催されていた「生誕150年 横山大観展」を観に行って来ました。今年始めにやっていた山種美術館の大観展は見逃したので、こちらは見逃すまいとオープン初日に行きました。

大観というと富士山のイメージが強いですが、今展は初期から晩年まで約90作品が展示され、日本画というジャンルの中で題材も表現方法も実に様々な挑戦をしていたということが良く分かりました。そんな中で最も印象に残ったのは以下の5作品。

① 「屈原」 明治31(1898)
師匠 岡倉天心が東京美術学校を追われた際に描かれた古代中国詩人図。右下の小鳥の目にまで怒りが表れていました。

② 「彗星」 明治45 (1912)
今回100年ぶりに発見された新出作品。当時接近したハレー彗星という水墨画らしからぬ題材が水墨画らしく表現されている面白さがありました。

③ 「生々流転」 大正12 (1923)
これのみ第2会場に前説映像付きで展示されていました。40mに渡る日本一の長さを誇る水墨画巻。山河から大海まで気の遠くなるほどの壮大な絵巻でした。

④ 「朝陽霊峰」 昭和2 (1927)
皇室に献上された屏風絵。右隻の近景に奥行きのある箱根連山、左隻に迫力のある金泥の富士。全幅9mにもなる大作。

⑤  「山に因む十題のうち 乾坤輝く」 昭和15(1940)
売上金が陸海軍に献上されたという連作。旭日と霊峰に現われている国粋主義は嫌なのですが、純粋に富嶽画としてはやはり傑作です。

食う物に困り釣りで凌いでいたという明治期から、画壇のトップに君臨する昭和期までの画業を一通り辿ることができます。会期は5/27まで。


「風景印かながわ探訪」



一昨年から集め始めた風景印。休みの日にちょこちょこと郵便局巡りをしていましたが、その数は県内だけでも200近くになりました。ただ私の場合、何かを収集する際、1つ1つのデザイン等よりも、とかく数を集めることに集中してしまいがち。そんな中で出会ったのが、フリーライターの吉沢保さんでした。

この方は風景印の案内人として有名で、数々の著書を出されています。実際に何度かお会いしたこともありますが、教えて頂いたことは描かれている図柄からその土地の歴史や文化等の背景を学ぶことの楽しさでした。

これは吉沢さんの昨年末に出た新刊。これまで神奈川新聞に連載されていた県内の風景印の紹介86篇に、新たに2編を加えて出版されたもの。私は神奈川県に移り住んで10年ほどになりますが、まだまだ知らないことが沢山あるので、そんな住む土地について風景印の図柄と合わせて楽しく学ぶことが出来るのは有難いものでした。

昨年はこの出版を記念した講演会もありました。多くのスライドと笑いを交えながら、各地の取材での様々なエピソードを披露して下さりました。その中で私も訪れ印象深かったところをピックアップしてみます。

① 相模原磯部局
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相模川の大凧祭は、まだ子供が小さかった頃に見に行きました。想像以上に大きな凧でしたが、その年はなかなか上がらず、やっと上がったと思ったらすぐに落ちて壊れてしまっていました。それも想定内というか、何とものんびりしたお祭でした。

② 半原局
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県内にいくつかある湖のうち、宮ヶ瀬湖は特に好きでたまに訪れます。色々見所は多いですが、ダムの観光放流は知りませんでした。私が子供の頃は宮ヶ瀬湖は地図には載っておらず、代わりに当時は宮ヶ瀬村となっていました。なので私はいつも湖を眺めながら消えた村に想いを馳せます。

③ 藤沢本町局
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江戸時代の神奈川には東海道の宿場が9宿存在していましたが、藤沢はその1つ。ここでは歌川広重の「東海道五十三次・藤澤」の江ノ島詣が描かれています。街中には浮世絵が至る所で見られ、辻堂にある藤澤浮世絵館も見応えありました。

色々巡ってみるほどに知ることができる県内の奥深い歴史や文化。これからも探訪は続きます。

Fool On The Holiday

先日The Beatlesのトリビュートイベント「Fool On The Holiday」に行って来ました。品川プリンスホテルのクラブExは450席という小さい会場でしたが、丸一日かけて数々のトリビュートバンドがThe Beatlesの各時代を本気で再現していて心ゆくまで楽しめました。

<1st Stage>
① Fool On歌劇団 「ジョンとポールが出逢った日」
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まず最初にゴスペル隊が登場。見事なコーラスで”Amazing Grace”と、ストリングス隊も加わっての”Eleanor Rigby”を披露。その後マッケンジー牧師が登場し前説。教会でのジョン率いるクオリーメンのバンド演奏や、その後出会ったポールの弾き語りも交えながら、2人の出会いが寸劇とともに再現されました。

② The Beat Rush
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続いてはアメリカのワシントンコロシアムの再現。スマートなグレースーツで勢いのある演奏に、当時の黄色い歓声を上げる女子達の気持ちが分かりました。円形ステージ上で、いちいちドラムセットを回さなければいけなかったところまで完璧に再現(笑)。リンゴの椅子はあんなに高いのかとか、マイクが2本しかないからポールがマイクを分ける時はいちいちネックが当たらないように気を付けていたんだなということも実感出来ました。

1. Roll Over Beethoven
2. From Me To You
3. I Saw Her Standing There
4. This Boy
5. All My Loving
6. I Wanna Be Your Man
7. Please Please Me
8. Till There Was You
9. She Loves You
10. I Want To Hold Your Hand
11. Twist And Shout
12. Long Tall Sally


③ Jacaranda
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2番手はデビュー前の革ジャンに身を包んでいた頃の硬派なR&R。大勢の若い女性スタッフの人達がステージ前で踊り、なんとなく当時の雰囲気が味わえました。


<2nd Stage>
昼休憩を挟んでからは2nd Stage。開演前にThe Beat Rushのポールが弦楽四重奏をバックに”Yesterday”の披露あり。

④ The Liverpool Guys
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Let It Be時代の格好で登場。後期の数曲を披露した後、ルーフトップライブを再現。マネージャーやOno Yokoまでいて、途中警察がやって来るところまで忠実に再現しており笑わせてくれました。

4. Get Back
5. Don't Let Me Down
6. I've Got a Feeling
7. One After 909
8. Dig a Pony
9. Revolution
10.Why Don't We 
11.Monkey


⑤ The Tributes
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はるばる福岡から登場。ストライプスーツで主に中期のナンバーをやってくれました。やっぱり楽曲的にはこの頃が一番好き。簡単そうに聴こえてかなり難しいはず。
 
1. Day Tripper
2. You Won't See Me
3. In My Life
4. What Goes On
5. Savoy
6. Doctor Robert
7. She Said
8. And Your Bird
9. Got To Get You Into My Life

⑤ The Blue
「ビートルズのチカラ」という復興支援の枠で東北から登場。初期から中期ですが、他のバンドと被らないよう選曲した結果、かなり渋いナンバーを演奏してくれました。
1. Ticket To Ride
2. Can't Do That
3. If I Needed Someone
4. She's A Woman
5. Honey Don't
6. Don't Bother Me
7. Act Naturally
8. I Wanna Hold Your Hand
9. Money
10.Kansas City


<3rd Stage>
⑥ Fool On 歌劇団 「サージェントペパーズ物語」
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30分の休憩を挟んでのトリは「Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band」の完全再現。宝物を探すために楽団に同行するカイト少年の寸劇を交えながら、アルバム曲が演奏されていきました。ステージには例のカラフルな軍服を来たメンバー、その周囲には大勢の楽器隊がずらり。”She's Leaving Home”では弦楽器隊、”Within You Without You”ではインド楽器隊、”Good Morning Good Morning”では管楽器隊がそれぞれ華を添えていました。逆を言えばこのアルバムを再現するにはこれだけの編成が必要なわけで、なんと豪華なステージ、なんと壮大な音楽。極めつけはラストの”A Day In The Life”。クライマックスに沢山の人達がステージ前に並びだし、最後の音が鳴らされた時には目の前にアルバムジャケットが再現されていました。これには場内「ブラボー!」と大歓声。

最後はこの日の演奏者が全員ステージに上がり”Fool On The Hill”で大団円。鳴り止まない拍手の中どこからともなく”Love, love, love~♪”のコーラスが聴こえ、そのままアンコールで”All You Need Is Love”が。感動的なフィナーレとなりました。

この日のThe Beatles愛に溢れるステージの数々は期待を遥かに超える完成度で、本当に丸一日堪能させてもらいました。準備頂いた演者・関係者の皆様ありがとうございました。

1. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 
2. With a Little Help from My Friends
3. Lucy in the Sky with Diamonds
4. Getting Better
5. Fixing a Hole
6. She's Leaving Home
7. Being for the Benefit of Mr. Kite!
8. Within You Without You
9. When I'm Sixty-Four
10.Lovely Rita
11.Good Morning Good Morning
12.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
13.A Day in the Life
14.Fool On The Hill
encore
15.All You Need Is Love

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『リメンバー・ミー』

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先日娘と映画「リメンバー・ミー」(原題「Coco」)を観に行ってきました。ディズニー映画はこれまで「アナ雪」「インサイドヘッド」「ズートピア」と毎回娘に付き合わされてましたが、今回の「リメンバー・ミー」はテーマが音楽ということで、むしろ私の方が楽しみにしていました。

この映画の舞台はメキシコ。主人公はギターを弾いて歌うのが大好きな少年ミゲル。しかし彼の一家は、曽曽祖父が音楽のために家族を置いて出ていって以来、代々音楽が禁止されています。音楽か家族の二者択一を迫られたミゲルが、死者の日になぜか死者の国に迷い込む。そこで自分の曽曽祖父かもしれない伝説のミュージシャン・デラクルスを探しに冒険するというのが大まかなストーリー。

序盤からガイコツばかり出てくるし、ディズニー映画にしては結構ドロドロしていたので、大人は楽しめましたが、娘は途中怖がって耳を塞いでいました。でも最後は泣いていたから、一応ある程度理解してたのかな。

さて注目すべきはメキシコ音楽。ギターの弾き語りやマリアッチ、現代的なアレンジのものまで、様々なスタイルのメキシコ音楽が溢れています。”ベサメムーチョ”など名曲のカヴァーもあるが、それ以上に”Remember Me”など書き下ろしのオリジナル曲が良い。これはやはり日本語ではなくスペイン語バージョンで聴くべきでしょう。また死者の日には死んだ祖先が帰ってくるなど、メキシコの伝統文化を知る上でも興味深いものでした。

元々移民の国であったアメリカでは、現在トランプによって白人至上主義がまかり通るようになりました。メキシコとの国境には壁の建設が主張され、経済的な圧迫も危惧されています。しかしアメリカには現在黒人以上にメキシコ系移民がおり、ハリウッドやピクサーの製作陣にも少なくありません。この映画はそうした彼らのメキシカンとしての誇りの結晶なのでしょう。

 

春山登山

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昨日はこの4月から3年生になる娘と2人で春の登山に行って来ました。今年の最初なので、まずはシダンゴ山(758m)あたりの低山にしようと思っていましたが、娘が昨年登った大山(1252m)よりも高い山に登りたいと言い出したので急遽変更。ヤビツ峠は車を停める所がないだろうから、あまり車の来ない戸沢に向かいました。

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途中の秦野戸川公園の桜が綺麗だったため、ちょっと寄り道。最近写真に凝っている娘が撮影に夢中。

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水無川沿いの戸沢林道を車で上がります。ガタガタの未舗装を崖から落ちないように慎重に進み戸沢に到着。駐車場は10台もいませんでした。雪解けの沢の水が冷たくて気持ち良い。

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遅くなってしまいましたが11時に登山開始。天神尾根を登ります。真っ直ぐ伸びる杉林は綺麗ですが、このルートはひたすら急斜面な上に岩や木の根も多くかなりハードでした。すれ違った人も3人だけ。

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2時間かけてようやく茅場平(1128m)に出ました。陽射しが強かったですが、先月の雪がまだ少し残っていました。大倉尾根は下山してくる人が多く、沢山の人が娘に「スゴイね、何年生?」「頑張って~」を声を掛けてくれましたが、一番効いたのは「もうすぐカキ氷だよ」の一言。

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13:45に花立山荘(1300m)に到着。楽しみにしていたカキ氷に食らいつく娘。途中何度か「もうおりる?」と聞いてきてましたが、良く頑張りました。

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下界を見下ろすなかなかの景色。本当はもう少し登って塔ノ岳まで行きたかったのですが、時間的にも娘の体力的にも厳しいため、この日はここまで。また来よう。

Helloween 「Pumpkins United World Tour 2018 in Japan」

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Helloweenのライブに行って来た。会場のZepp Tokyo。アリーナ中央の右手から入ると、ソールドアウトの場内は開演前からスゴい熱気だった。

SEの最後に”Let Me Entertain You”が流れると大歓声。幕が降りてメンバー登場。右手からWeikie、Kai Hansen、Markus Grosskopf、Sascha Gerstner、後ろのドラムセットにはDani Loble。オープニングはいきなり長尺の”Halloween”。そして歓声の中ボーカルの2人Andi DerisとMichael Kiskeもマイクを持って登場。これだけ豪華なメンバーがステージに並んでいることが信じ難い。

ボーカルの2人は花道で掛け合いをしたり肩を組んだり仲良さそう。かつては美青年だった2人も随分丸くなってしまったが (Kiskeに至っては頭部も見事に別人)、声は昔から変わらない。

ギタリスト達も交互に花道に出てきてくれるのだが、3人もいるとツインリードを弾いている時も後ろにもう1人リズムギターがいるわけで、やっぱり音の厚みが違う。さらにはトリプルリードなんてものまで見せてくれる豪華さ。

”Dr. Stein”の後にAndiのMC。「Good evening Tokyo。戻って来られて嬉しいよ。ちょっとまだ喉の調子が悪いから皆歌うのを手伝ってくれよな。日本人はアニメは好きかい?」「好きだと思うよ」とKiske。「SethとDocを紹介しよう」。バックスクリーンに2人のカボチャのアニメキャラクターが登場する。これはスペインのファンが作ったものらしいが、普通にどこかの大手プロダクションが作ったみたいによく出来ていた。ただこの後毎曲終わるごとに登場してくるのは、ちょっと閉口したが。

”I'm Alive”の後は、”If I Could”、”Are You Metal”と2曲続けてAndiボーカル。調子悪いと言っていたが、それでも高音も出ていたし、かなり頑張っていたと思う。一方で昨年はずっと調子を壊していたというMichaelは絶好調で、深みのある低音から伸びる高音まで流石だった。

AndiとKaiがシルクハットを被って演奏された”Perfect Gentleman”の後は、いよいよKaiの見せ所。中央のスタンドマイクに立ち「80年代のオールドスクールメタルの準備はいいか?」と煽り、”Happy Halloween”のアニメーションの後に強烈なスクリームから怒涛の勢いで”Starlight”に雪崩れ込む。場内はヘッドバンキングの嵐。その勢いのままメドレーで”Ride The Sky”, ”Judas”, ”Heavy Metal”と駆け抜けていく。ここはこの日のハイライトの1つだった。

それにしても場内凄まじい暑さ。まるでサウナにいるような熱気で、Tシャツも汗びっしょり。ステージで革ジャンを着たままのKiskeやSaschaが信じられない。たまに開くドアの外からの冷気だけが救いだった。

Kiske「この曲は俺がHelloweenに加入して初めてレコーディングした曲だよ」と言って始まったのは”A Tale That Wasn't Right”。この日初めてのバラード。紫のライティングの中しっとりとKiskeが歌い上げた。

新曲”Pumpkins United”に続いてはDaniのドラムソロ。するとスクリーンにビデオテープをセットする映像が流れて、在りし日のIngoが現れた。感傷を誘うIngoのドラムプレイが流れた後に、Daniがそれに合わせて同じリズムを叩き始めた。この演出は事前に知っていてもグッと来るものがあった。

その後も新旧織り交ぜて盛り上げた後にAndi「次は最後の曲だ。本編のね(笑)。この曲は俺が初めて聴いたHelloweenの曲だった。その時に俺はこう思ったんだ。なんでこの曲を書いたのが俺じゃないんだろうって」そう言って始まったのは”How Many Tears”。ボーカルの3人が交互に歌いながら疾風の如く駆け抜ける。Andiがそう感じたのもよく分かる名曲だ。最後静かにアルペジオを奏でながらメンバーが1人ずつ退場していき、最後にSashaだけが残った。

私はもうここで熱さに堪らず飛び出してドリンクを取りに行った。マシかと思って後方から再度中に入ったが熱さは変わらなかった。

アンコールは”Invitation”から”Eagle Fly Free”。ちゃんとイントロ付きでこの名曲を聴けるのが嬉しい。そしてここで大曲”Keeper of the Seven Keys”。2度目のアンコールは”Future World”に”I Want Out”。これでもかという名曲が立て続けで、最後は沢山のオレンジの大きな風船が降ってきて、このお祭りのフィナーレを飾った。今までZeppは何度も来ていたが、こんなに場内が熱かったことはないと思う。

1. Halloween
2. Dr. Stein
3. March of Time
4. If I Could Fly
5. Are You Metal?
6. Rise and Fall
7. Perfect Gentleman
8. Starlight / Ride the Sky / Judas / Heavy Metal
9. A Tale That Wasn't Right
10.I'm Alive
11.Pumpkins United
12.Drum Solo
13.Livin' Ain't No Crime / A Little Time
14.Why?
15.Power
16.How Many Tears
encore1
17.Invitation / Eagle Fly Free
18.Keeper of the Seven Keys
encore2
19.Future World
20.I Want Out


Riot 「Thundersteel 30th Special In Japan」

riot

Riotの来日公演に行って来た。会場の川崎クラブチッタは10数年ぶり。クラブチッタは最近独自でHR/HMバンドの招致やイベント開催に力を入れているらしく、こうした呼び屋を介さずハコ独自の招致は頼もしい。

18:00場内暗転し歓声が上がる中、演奏が始まると幕が降りた。現れたメンバーは全員黒に赤いラインの入った衣装を着ている。後ろにはメンバーが大きく描かれたバックドロップ。オープニングは来月リリース予定という新作からの新曲”Armor Of Light'。早くてRiotらしい曲。2曲目もそのまま畳み掛けるように”Ride Hard Live Free”。

ボーカルのTodd Michael Hallは噂に違わずスゴかった。確かにTony Mooreに声が似てるが、声の伸びや力強さはTony以上なんじゃないかとすら思った。しかもなかなかのイケメンでムキムキ。

3-4曲目は”On Your Knees”と”Metal Soldiers”と2曲続けてアルバム「The Privilege Of Power」から披露し、オールドファンを喜ばす。ここでToddのMC。「ドモアリガト。今日は寝れたし移動もないから良い日だった。今日は沢山提供するものがあるよ。投げるピックも沢山あるしね。次は”Fall From The Sky”。」

正直最近の曲はあまり予習もせずに今回参戦したのだが、どの曲もファストでカッコ良い曲ばかりで、特に”Angel Eyes”が印象的だった。またどれだけ早くても余裕を見せながら終始息のピッタリ合った演奏を魅せるバンドの演奏力も流石だった。

オールドメンバーのベースDon Van Stavernはステージ右手の定位置をあまり動かなかったが、終始嬉しそうな笑顔。彼作の”Land Of The Rising Sun”はタイトル通り日本愛に溢れる曲で、最後に指でハートマークを作ってみせていた。

左手のギターMike Flyntzもオールドメンバー。この日はMark Realeと同じような黒のレスポールを持って見事なソロを弾いていた。

見ていて面白かったのは一番右手のギターNick Lee。若いこともあり一番元気で、飛び跳ねたりステージを所狭しと走り回ったり。Mikeと並んでのツインリードも見所だった。

15分の休憩を挟み、ここからは第2部として「Thundersteel」の完全再現。白幕に映し出された雷と戦士の映像をバックに詩が朗読された後、タイトル曲のリフが聴こえ大歓声の中幕が降りた。ステージ左右にはアルバムジャケットのバックドロップが追加されていた。

ここからはお祭り状態。場内腕を突き上げ、ヘッドバンキングと大合唱。メンバーも皆楽しそうに笑顔で演奏していた。個人的なハイライトは名曲”Flight Of The Warrior”と”Johnny's Back”。また”Bloodstreet”でのMark Realeの泣きのギターソロを、Mikeが同じ黒のレスポで情感たっぷりと弾いていたところは感動的だった。唯一残念だったのは、”Buried Alive”前半のインストパートが暗転したまま録音音源だったこと。出来ればここも演奏してほしかった。

アンコールは「今度はずっと戻って79年の曲だよ」と”Road Racin”からスタート。続いてToddが「今日ここにMarkにいて欲しかった」と初めてMarkに言及。Donのテキーラを皆で天に捧げて回し飲みしてから”Sword and Tequila”を演奏した。

最後は”Warrior”かと思ったら、ここで「マサヨシを呼ぼう」と何とLoudnessの山下昌良氏が登場した。さらにはステージ両脇からアザラシの被り物をした人達が大勢現れてからスタートした。大名曲でのラストで大合唱ではあったが、正直アザラシ達はいらなかったなと思った。

この日は11台のビデオカメラが入り撮影しており、後日映像作品として発表される予定とのこと。終了は20:30頃だったので約2時間半、純度100%のパワフルなヘヴィメタルの一夜だった。

1. Armor of Light
2. Ride Hard Live Free
3. On Your Knees
4. Metal Soldiers
5. Fall From the Sky
6. Wings Are for Angels
7. Land of the Rising Sun
8. Take Me Back
9. Messiah
10.Angel Eyes
11.Metal Warrior
12.Thundersteel
13.Fight or Fall
14.Sign of the Crimson Storm
15.Flight of the Warrior
16.On Wings of Eagles
17.Johnny's Back
18.Bloodstreets
19.Run for Your Life
20.Buried Alive
encore
21.Road Racin'
22.Swords and Tequila
23.Warrior

 
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